平成18年度大学院FD研修会を開催
2007.3.13

平成18年度大学院FD研修会が2月27日、生涯教育プラザで開かれました。本学の「21世紀の魅力ある大学院」をめざして話し合うもので、大学院の教員40名が参加しました。
FD(Faculty Developmentの略)は、教員が授業内容、方法を改善し向上させるための組織的な取り組みの総称です。平成17年9月に中央教育審議会が、「大学 院の授業や研究指導の内容などの改善を図るため、組織的な研修及び研究を実施するものとする旨の規定を大学院設置基準に置くことが適当である」と答申しま した。
この答申を受けて来年度から FDの実施が義務化されますが、本学ではこれに先駆けて今回の研修会を開催しました。国際経済研究科の永井四郎教授の司会で、梅田博之学長の開会の挨拶 後、小野宏哉副学長が「魅力ある大学院教育の構築」と題して、答申の経緯や国の支援について説明。特にFDの眼目としている「大学院の組織的対応を検討し て頂きたい」と述べました。
この後、言語教育研究科からは、杉浦滋子教授(日本語教育専攻)、石塚茂清教授(比較文明文化専攻)、渡邊信助教授(英語教育専攻)、国際経済研究科からは佐藤政則科長の4教授が、それぞれの現状や課題について報告しました。
杉浦教授は、情報科目の必修化や言語研究センターとの連携に積極的に取り組んできたことが成果をあげていること、コーパスを用いた研究を行うことによって留学生が日本語母語話者にひけをとらない研究を行えることが報告されました。
石塚教授は、専攻内部で毎月1回、会合を開催。説明会、入試、カリキュラムなど事務的なことも含め意見交換したり、入試選考での共通認識、学生の論文指導 について他大学の研究例など報告。さらに①学部との連携の強化②カリキュラムの見直し③広報活動の強化など課題に挙げていました。
渡邊助教授 は、英語専攻の人材養成は主に英語教員の育成にあるとし、学生確保に向けては、外国語学部だけではなく国際経済学部の優れた学生(IMCコース等)を対象 にするなど学部と連携した幅広い取り組みを挙げていました。このほか専攻により魅力を持たせるため、学部4年生で大学院の授業を先取りする"学部4年・修 士1年゛制度の実現に期待をかけていました。
佐藤科長は、留学生、研究生の教育、博士課程リサーチセミナーの現状と課題などを幅広く報告。以 前は、税務分野に院生が偏っていましたが、現在は分野別にバランスよく在籍されていること。改善点としてはこれまで教員の個別指導に頼ってきたドクター (博士課程)の論文指導、マスター(修士課程)1年の研究指導を、集団指導体制で取り組む必要性を指摘。また本学のFDを考える場合に、大学院重点化大学 に指定されている主要国立大学、巨大私立大学との相違を強調し、①本学の方向性、規模の小ささ②学部のもとにある大学院ーこの二つを組み合わせ、オリジナ ルなFDを進める意義を強調しました。
報告後、フリーディスカッション。各教員から活発な意見が出され、最後は欠端實言語教育研究科長の閉会の言葉で終わりました。いずれにしても研修会は緒についたばかり。来年度からは全学のFD検討委員会が発足し、教育内容の充実に向けての検討が本格化します。

 

挨拶する梅田学長

経緯など説明する小野副学長

日本語教育専攻を代表して杉浦教授

比較文明文化専攻を代表して石塚教授

英語教育専攻を代表して渡邊助教授

国際経済研究科を代表して佐藤研究科長

閉会の挨拶をする欠端言語教育研究科長

研修会の模様