本学で日本金融学会2007年度春季大会開催される
2007.5.14

日本金融学会2007年度春季大会が5月12日(土)、13日(日)の両日、初めて本学で開催されました。大会参加者は434名。日本銀行の武藤敏郎副総 裁が「金融政策決定会合制度と金融政策」をテーマに特別講演。また清水啓典会長の講演ではミルトン・フリードマンとその業績が取り上げられました。今大会 の共通論題は「量的金融緩和政策を振り返って」、このほか「国際金融」、「中央銀行」の二つのパネルディスカッションと、13セッション36の自由論題で 報告、討論が行われました。
武藤副総裁は、日銀の金融政策決定のプロセスと委員会方式による合議制の実情、意思決定方式の特徴について、財政・ 金融両政策にたずさわった副総裁自らの経験を踏まえて述べられました。主要先進国の中央銀行であるFRB、ECB、BOEと日銀の政策決定方法を対比しな がら、日銀の金融政策決定会合の特徴として委員会における審議委員の多数決による意思決定と事後の公表プロセスの透明性について指摘がなされました。
ま た清水会長は、ノーベル賞経済学者として、また米政府の政策アドバイザーとしてのフリードマンの幅広い活躍とその背景について触れ、その根幹には実証主義 の存在があると指摘されました。日本への教訓としては、自由主義が重要との見地から、フリードマン自らの発案による自由度インデックスにおいて政府関与を 縮小し、自由度を高めていくことが経済発展に欠かせないと指摘。とりわけ日本においては金融面の自由度が低い点が問題とされ、この点にどう回答するかが本 学会を含め取り組むべき課題との見解を示されました。

大学正門の学会開催の看板

特別講演する武藤日銀副総裁

講演に耳を傾ける会員

講演の会場風景