日本独文学会でポスター発表
2007.6.14

日本独文学会2007年春季研究発表会が6月9日/10日に東京大学(駒場)で開催され、10日の10時から12時50分に、麗澤大学外国語学部ドイツ語学科の山川和彦准教授、瀬川真由美准教授、石村喬教授、鈴木克則教授、草本晶助教によって、「初修外国語学習者における学習チェックシートの試行」というテーマで、ポスター発表がなされました。 
同発表では、山川准教授・瀬川准教授が中心となって開発した、ドイツ語初級文法教育における最新の教授法が提案されたのですが、それは、ドイツ語の学習効果を向上させるために、学習者に自己モニタリングをさせ、自立的に学習できるようにした教育方法といえます。具体的には、学習者は毎回配られるチェックシートで、各回の学習事項の理解をまず自分自身(学生自身がチェックシートに記入)で判断し、次に各事項の小テストの結果(教員がするチェック)で自己の判断と実際の能力(教員側のチェック)の差異を確認します。それは、学習者にとっては自分の知識の弱い部分を明確に知ることになるので、適した学習教材(学内PC学習教材、WBT教材等)にアクセスして、自分に必要な部分、即ち、自分に欠けている部分に特化した学習をすることができるようになります。この学習方法は学生個々に対応する勉強を可能にすることができるので、学習効率を高めることが期待できる合理的なものといえます。 
教授法の発表と並行して、このような学習方法をする学習者のドイツ語能力の基盤をみるために、平成18年におこなった「現代GP」の一環として本学で作成したGPドイツ語能力試験(聴解・読解、140題の設問)の結果を、その平均点、偏差値をグラフにして提示し、さらにハンドアウトでは実際の解答から正答・誤答の特徴についてコメントしたものを記して、現在の学習者の学習能力の実態を示しました。また、ドイツ語学習の動機付けとしてこれまで多くの成果をあげてきている、2/3年次のドイツ各大学の留学の実情、そして、これまでのドイツ語学科の学生の学習実績ともいえる、ZD,ZMP,ÖSD,独検の合格数も提示し、教育・実態・成果の側面から、実質的な質疑応答ができるようにしました。 
会場では、それぞれドイツ語教育を担当しており、新しい、効果的な教育方法に興味があり、その試行錯誤をしている多くの大学のドイツ語教員・学会員から種々の質問が出され、活発な意見交換がおこなわれました。 
現在、パワーポイント、PCを使用して、効果的な授業を模索している大学は少なくないが、ドイツ語学科のこの発表でなされた提案は、実施可能な、しかも、効果が期待できる方法として評価されたようです。

学会に参加した鈴木教授

学会発表を終えた石村教授

 

学会発表をする山川准教授

学会発表をする瀬川准教授

発表に聞き入る聴衆

質問に対応する山川准教授