公開セミナー「家庭と仕事―今と昔―」を開催
2007.7.13

麗澤大学経済社会総合センター主催の公開セミナー・サイエンスカフェ「家庭と仕事―今と昔―」が7月6日、麗澤大学生涯教育プラザで開かれました。学生、大学院生、教員のほか、結婚や子育てに関心のある家庭の主婦ら一般の人たち約50人が参加、熱心に聴講しました。
今回のサイエンスカフェには、津谷典子(慶應義塾大学経済部教授)、黒須里美(麗澤大学外国語学部教授)、吉田千鶴(関東学院大学経済部准教授) の3人の研究者が参加。津谷教授が代表してテーマに沿ってわかりやすく、具体的にプレゼンテーションしました。
歯 止めのかからない少子化。その背景では「『家庭と仕事』のインターフェイスに変化が起きている」と指摘されています。津谷教授は、「家庭」については、結 婚、出産・子育て、家事・育児、親子関係など、「仕事」は主に就業に焦点を当てて、統計データやグラフを駆使して説明されました。
例えば少子化の原因の一つと考えられる「シングル化」(未婚化)の現状は、女性(25~29歳)の場合、未婚者は1975年の20.9%から2005年には59.9%に。男性(同)も48.3%から72.6%に増加しています=年齢別未婚者割合の推移から。
ま た二つ目の原因「夫婦の出生力の低下」については、結婚持続期間平均出生子供数からみると1992年には1.84 人(結婚期間5~9年)、2.19人(同10~14年)、2.21人(同15~19年)だったのが、それぞれ1.63人、1.98人、2.09人と減少。 人口増減の目安としている2.1人を割っているのです。
しかも、家庭内のジェンダー関係のアンバランス(家事・育児時間の男性分担割合:日本13%=2000年、スウェーデン40%=2000-01年)、女性の雇用の増加なども影響していると説明しました。
津 谷教授は、今後の見通しとして「今後しばらくは少子化は続く」と分析。少子化を食い止めるためには、女性の仕事と家庭の両立を容易にする①より平等な家庭 内ジェンダー関係の構築②家庭と仕事の両立を社会が支援(政策的支援と地域社会の支援)することが必要だーとまとめました。