我妻和男名誉教授 2回目のタゴール賞を受賞
2007.8.25

8月23日(木)、インドのコルカタ市で印日文化センターの落成式が行われ、 
式典の中で我妻和男名誉教授に2回目のタゴール賞が授与されました。 
この式には、安倍晋三首相、ブットデブ・ボッタチャルジョ西ベンガル州首相ら両国の関係者約300人が集いました。式は午前11時に両首相の除幕によってスタートし、両首相は1階ロビーに展示されているタゴールや岡倉天心ら日印を代表する文化の担い手を紹介するパネルを見学後、講堂で挨拶をしました。 
安倍首相は挨拶の中で、総領事館設立の1907年からコルカタがインドの玄関口であったという歴史的なつながりの深さ、インド独立の立役者チャンドラ・ボース、極東軍事裁判で日本の無罪を主張したパル判事らの名前を挙げ、今後の日ベンガルの交流にとって印日文化センターの役割について期待を述べるとともに我妻教授と日印タゴール協会の尽力に敬意を表しました。 
ブットデブ・ボッタチャルジョ首相は挨拶で「私の何回もの訪日で、日本の人々がタゴール、チャンドラ・ボース、パル判事に対して愛着が強いことを感じている」と述べ、西ベンガルに文化センターが設立された意義を強調しました。同首相は挨拶の後、我妻和男麗澤大学名誉教授に文化センター設立の尽力および『タゴール 詩・思想・生涯』(麗澤大学出版会刊)の功績によってタゴール賞を授与しました。タゴール賞は西ベンガル州の文化勲章に相当するもので、我妻教授が受賞するのは97年に次いで2回目となり、一人で2回の賞を受賞するのは極めてまれなことです。 
最後に同首相からタゴールの著作集『Talks in Japan(日本について)』(SHIZEN刊)の紹介があり、同書が安倍首相に贈呈され、落成式を終えました。同書を刊行したSHIZEN社は、麗澤大学で日本語を学び客員研究員をしていたニランジョン・バナルジ氏が代表の出版社で、同氏はタゴール国際大学のSpecial Officerとしても活躍しています。 
印日文化センターは5階建てで1階あたり約1,000㎡、計5,000㎡の建物で、一階には約300人を収容する立派な講堂も配されています。今後、ここではインドの人々、特に青少年に日本語と日本文化を紹介し、日本人にはインド、特にベンガルの文化や言語を学んでもらう予定です。さらにこれから日本文化を紹介する展示、博物館、美術館、図書館が作られる予定です。 
同センターが位置するのはコルカタ市のソルトレイクで、周辺には閑静な住宅街と近代的なショッピングモールがある地域で、多くの若者たちでにぎわう街です。これからの日印の文化交流にふさわしい場所といえましょう。

落成した印日文化センター

タゴール賞を授与される我妻名誉教授