黒須教授らの研究に三菱財団助成金
2007.9.15

「平成19年度三菱財団自然科学研究・人文科学研究・社会福祉事業助成金」贈呈式が9月12日、東京・三菱クラブで行われ、人文科学研究部門で本学外国語学部の黒須里美教授が研究代表者となっている「近世二本松地域における人口変動とライフコース」研究に助成金が贈られました。 
同研究には、共同研究者として歴史人口学の第一人者の速水融麗澤大学名誉教授、高橋美由紀国際経済学部非常勤講師も名を連ねています。研究目的は、近世から近代移行期における東北の都市と農村の人口変動の特徴とその決定構造を二本松藩(現在福島県)の人口史料データベースを用いて解明することです。資料の残存状況がよい上に、同地域は町場と農村における人口趨勢が異なり、農村部でも飢饉や豊凶に大きく左右される農村と異なったパターンを示す養蚕村があるなど、これまでの歴史人口学の類型論を超える新たな地域の捉え方が提示されるものと期待されています。 
同財団の助成金制度は昭和44年9月、三菱企業の創業100周年記念事業として設立。わが国社会の学術、教育、文化ならびに福祉の向上に資することを目的に、学術研究、福祉事業に助成しています。今年度の応募総数は1418件にのぼり、助成金総額は140件4億5600万円になりました。内訳は自然科学研究49件3億円、人文科学研究40件6000万円、社会福祉事業47件9000万円、その他の諸事業4件600万円でした。 
これまでにこの助成を受けた研究者の中には、2002年ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊東京大学名誉教授をはじめ、野依良治名古屋大学教授(2001年ノーベル化学賞)、白川英機筑波大学名誉教授(2000年ノーベル化学賞)といったノーベル賞受賞者がおり、権威ある制度として知られています。