「持続可能性とは?」と題し、小野宏哉教授が講演
2008.11.8

「持続可能性をいかに実現するか-環境と成長・高い生活水準との両立-」を総合テーマとする麗澤オープンカレッジの平成20年度後期の第3回特別講演会が11月8日に開かれ、本学の小野宏哉教授が「持続可能性とは?」と題して講演し、253名が熱心に聴講しました。

講演に先立ち、成相カレッジ長より、小野教授の経歴等が紹介され、講演会がスタートしました。

小野教授は、ご自身の専門分野は難解であるが、環境問題そのものは身近な話題であるため、今日の講演はできる限りわかり易く解説したい、と講演を始めました。

環境政策に関連する「汚染者負担原則(PPP)」等のキーワードについての説明から、「有限性の系譜」、「希少性の系譜」へと話を進め、本日の講演を理解するうえで重要な「持続可能性を方向付ける社会的要素のバランス」を理解することの大切さを強調しました。

身近な例え話として、釣堀において一方的に魚を捕り続ければいずれは魚がいなくなるが、一定のルールに従い節度のある釣り方をすれば、釣堀の魚がいなくな ることはない。また、環境経済学においては、個々の企業が利益を上げるために生産を増加させることにより、増大する汚染度合と費用との折り合いともいうべ き最適な水準の概念「最適汚染水準」と言う考え方があることを指摘しました。

さらには、環境税等の導入により環境に対する態度を社会に植え付けることにより、一方的に汚染が進むことを抑制する事ができると説明しました。

話はさらに高度な内容に進み、受講生はすっかり忘れていた学生時代を思い出した一日となりました。講演終了後、参加された方々からは、「難しい内容だったが、小野先生の誠実さと真面目さが伝わってきた」、「丁寧な進め方で感銘を受けた」という声をいただきました。

講演する小野教授

画像を投影して説明

熱心に聴講

質疑に答える小野教授