金丸良子教授による公開講演会を開催
2008.12.3

本学外国語学部の金丸良子教授が平成20年11月29日に麗澤大学生涯教育プラザ1階のプラザホールにて、「慶祝と邪気をはらう中国年画」と題して講演し、67名が熱心に聴講しました。

講演は年画の歴史から始まり、「年画」とは、慶祝と邪気をはらうことを願って、春節やおめでたい日に、門口、ドアの扉、室内に貼られるものであると紹介。 門神、財神、竈神、土地神から子孫繁栄を祈ったもの、縁起を担いだもの、昔話や民話から題材をとったもの、人々が好む花、鳥、獣などを描いたものまで様々 なものがあるとの説明がありました。また、宋・金代の墨刷りから始まり、明代には多色刷りが採用され、清代になると西洋画の構図と技法の影響を受け、遠近 法などを取り入れた高い水準へ発達していったとの説明がありました。

続いて、年画の生産地の紹介があり、これまでは天津の楊柳青、蘇 州の桃花塢や山東濰坊の楊家埠が三大生産地だったが、今は四川省の綿竹年画も加わっていると説明。地方ごとに特徴があり、天津の楊柳青の年画は、子孫繁栄 にからむ伝統的な図柄と京劇・話劇(現代劇)などにちなんだ戯曲の一幕を題材にしたものが多い。蘇州の桃花塢の年画は、浮世絵のルーツとも言われ、西洋銅 版画技法に深く影響して発展を遂げ、山東濰坊の楊家埠の年画は、天然の顔料を使用していて、色合いが他のものと少し違うと説明しました。

最後に、年画博物館に展示されている美しい年画をはじめ、金丸教授が実際に各地で撮影した写真をスライドショーで紹介。会場からは、その美しさに感嘆のため息が聞こえていました。

受講した方々からは、「『寿』という文字を現すのに100語もあるなんて驚いた」、「毎年この講演会と展示会が楽しみ」などの声が寄せられ、講演終了後には、多くの方が展示ルームへ足を運び、実物の年画を見てその余韻を楽しんでいました。

 

講演する金丸教授

熱心に聴講する参加者

会場には貴重な資料も展示

展示ルームを見学

展示ルームを見学

年画を説明する金丸教授