国枝慎吾選手による金メダル祝勝報告会を開催
2008.12.25

北京パラリンピック車いすテニス男子シングルスで、金メダルに輝いた国枝慎吾選手(麗澤大学職員)の祝勝報告会が、12月24日に本学で開かれ、336名が参加した。

講演に先立ち、成相カレッジ長より、この報告会は、応援してくださった皆様への感謝と国枝選手の言葉から夢や希望を感じてもらおうと、麗澤オープンカレッジの公開講演会として企画したものと説明。今日はぜひ皆さんにも何かを感じとってもらいたいと挨拶がなされた。

続いて、国枝選手と成相カレッジ長とのトークセッションがスタート。まずは、ラケットに「俺は最強だ!」と書いたエピソードから紹介。2006年1月にメ ンタルトレーナーをつけて、世界一になるためのアファメーションというトレーニングを取り入れた。このアファメーションとは、自分に対して語りかける肯定 的な宣言の言葉のことで、「なりたい」ではなく「なるんだ」という強い心を持つことが重要だと説いた。また、メンタル面だけでなく、マッスルメモリーとい う3万回もよい同じフォームを繰り返したことにより、今の自分のフォームを作り上げたとも紹介した。このような忍耐とも言える地道な努力が世界一につな がった。

そして、余計な雑念を振り払うために、毎試合のルーチンの重要性も説いた。その一つとして、ファーストサーブとセカンドサーブとでそれぞれ地面にボールをつく回数が決まっているとのこと。この300試合は、この全く同じ動きを繰り返しているとも紹介した。

また、北京へ旅立つ3週間前に体調を崩して40度の熱を出し、2週間全く練習が出来なかったことで、「俺は最強だ!」という自信が揺らいだことがあったこ とを初めて明かした。準々決勝まで微熱が続き、薬を飲みながらの苦しい戦いだったが、これまで支えてくれた人達がいるからここまで来れたんだという強い気 持ちを持って決勝に挑み、見事に勝利し、初めてコートの外でも涙したことも明かした。

北京で金メダルを獲得した翌日から、4年後のロ ンドンを目指すと同時に頭は次の目標へと切り替わった。自分はこれから何をしたいのか、障害者スポーツをリードしていく立場として何をすべきか、何ができ るのかを自問していた。勝ち続けることによって、障害を持った子供達に夢や勇気を与え、将来的には、障害者スポーツと健常者スポーツの壁を取り除いていき たい。これからは、後進の育成のためにも、もちろん自分自身のためにも、ひとつの道を示していきたい、と強く語った。

参加者からの質 問の時間では、時間を超過するほど活発な意見交換が行われた。中でも、「妹が病気で車椅子生活になった時のアドバイスを」という問いには、「車椅子生活に なっても階段の昇り降りが出来ない位で何も変わらない。出来ないことよりも出来ることの方が多い」と話した。また、学校の先生からは、「学校としては障害 者を受け入れる際にどのようなことに気をつければよいのか」との問いに対して、「将来のことを考えて出来ることは全て自分自身でやらせるという少し突き放 す位の方がよい。車椅子だからといって特別扱いはせずに他のみんなと平等にして欲しい」と話した。

最後の「麗澤で学んだことは?」との問いに対しては、「感謝の心」と声高らかに答え、報告会が終了した。

2時間という短い時間でしたが、国枝選手のこれまでの軌跡を振り返り、夢と希望そして感動を会場の皆様と一緒に感じることができた一日となりました。そして、何よりも金メダリストからの忘れられない最高のクリスマスプレゼントとなりました。

 

トークセッションがスタート

盛り上がるトークセッション

夢を語る国枝選手

北京での体験を語る国枝選手

トークセッションをする成相カレッジ長

熱心に聞き入る参加者

熱心に聞き入る参加者

小学生からの質問も

会場からの質問に答える国枝選手

花束を贈られる国枝選手

メッセージも

参加者への御礼の言葉

参加者との記念撮影

参加者との記念撮影

終了後は行列が

参加者へのクリスマスプレゼント