苫米地憲昭氏「多様化する学生への支援-教職員間の連携と協働-」と題して講演
2009.2.21

2月9日、国際基督教大学(以下ICU)カウンセリングセンター長の苫米地憲昭教授を迎え、学生相談センター主催の講演会を開催しました。教職員約30名 が参加し、今求められている学生支援のあり方について学びました。 苫米地氏は、日本学生相談学会顧問(前理事長)で、日本学生支援機構報告書『大学における学生相談体制の充実方策について―「総合的な学生支援」と「専門 的な学生相談」の「連携・協働」―』(平成19年3月)をまとめた調査研究委員会の座長を務められる等、学生相談の分野で指導的役割を果たされている方で す。
まず、ICUのリベラルアーツ教育を支える、カウンセリングセンターと教職員との学内連携・協働について、教職員との意見交換のために 「学生の健康を考える会」を月1回開催していることや、それぞれの担当者(教務・寮・留学・就職・診療所・学習支援)とのミーティングやコンサルテーショ ン等、具体的活動が紹介されました。
次に、日本学生支援機構報告書の「学生支援の3階層モデル」について説明されました。第1層は「日常的な 学生支援」(授業、窓口対応、自主活動支援等)、第2層は「制度化された学生支援」(担任やアドバイザー、なんでも相談、TAやピアサポート等)、第3層 は「専門的学生支援」(学生相談機関、保健機関、キャリアセンター等)で、今回は特に第1層と第2層について詳しく解説していただきました。
最後に、学生対応のポイントについて話され、学生相談機関への相談件数が増加している中で、心理支援と修学支援の両面が期待されているが、学生の多くは教 員との交流によって満足感を得ているというデータから、“親身になって話を聞いてくれる人”“不安・悩みの解決につなげてくれる人”等、学生による「相談 したい教員像」を示されました。また、「こんな学生が来たときにはどうするか」をグループで話し合い、対応のポイントを実感することができました。
質疑応答では、情報交換と守秘義務、アドバイザー制度、学生グループ、教員とカウンセラーの役割の違い等の質問がなされました。参加した教職員からは、 「個々の教職員が持っている情報を、どのようにつなげていくべきなのか、考えるヒントになった」との感想が寄せられました。

井出学生相談センター長(写真右)より開会挨拶

森川学生相談センター副センター長より講師紹介

苫米地憲昭氏

熱心な参加者