日・韓訓読シンポジウムを開催【開催報告】
2009.11.30

11月21日(土)13時から18時の長時間にわたって麗澤大学廣池千九郎記念講堂において、「日・韓訓読シンポジウム」が開催されました。このシンポジウムは本学の藤本幸夫教授と千葉庄寿准教授が、日本私立学校振興・共済事業団及び麗澤大学からの助成を受け、言語研究センターが協力して開催したものです。
古代より日本や韓国は中国の高い文化を取り入れるため、文字資料については自国語で読み解く、即ち訓読という方法の考案がされていました。日本では奈良時代にすでに訓読は行われていましたが、韓国ではその痕跡は見つかりませんでした。ところが最近になって韓国から、墨筆・角筆による訓読資料が相継いで発見され、両国の訓読の関係に関心が持たれ始めていました。
今回のシンポジウムは、両国の訓読研究の第一線で活躍される研究者を招いて、その関心事について討論を行う貴重なものでした。

挨拶:杉浦センター長

梅田前学長

千葉准教授と藤本教授

先ず、杉浦滋子言語研究センター長、梅田博之前学長の挨拶の後、藤本幸夫教授の趣旨説明がなされ、その後基調講演、講演、総合討論と続きました。基調講演の小林芳規氏は、日本の訓読が新羅から来た可能性のあることを述べられ、引き続き月本雅幸氏は「日本における仏典の訓点の実態と特質」、小助川貞次氏は「東アジア学術交流史から見た漢籍訓読の問題」、佐藤進氏は「江戸時代の訓読について」、李丞宰氏は「角筆口訣の解読方法と実際」、呉美寧氏は「韓国口訣資料及び口訣研究の現状について」とする演題の下、画面を用いながら判り易く説明をされました。
韓国語学・中国学・日本語学・仏教学の専門家を含む約60人の聴衆は熱心に聞き入り、質疑応答に入ると質問が相継ぎ、会場は一体となって盛り上がりました。シンポジウムは成功裏に終了し、来年度の開催を待ち望む声も多くみられました。

基調講演:小林芳則氏

講演:月本雅幸氏

講演:小助川貞次氏

講演:佐藤進氏

講演:李丞宰氏

講演:呉美寧氏

会場の様子

画像を用いて