精神科医、桑山氏主宰の映像と歌と語りの公演「地球のステージ」
2009.12.21

外国語学部国際交流・国際協力専攻主催による「地球のステージ」の公演が、12月20日、麗澤大学キャンパスにある廣池千九郎記念講堂で行われました。「地球のステージ」とは、精神科の医師である桑山紀彦氏が主宰する、映像と歌と語りを組み合わせた新しいタイプの非営利コンサートで、公演回数はすでに2000回を超えています。全国から公演依頼が殺到するという多忙の中、スケジュールを調整して、今回、麗澤大学に来ていただくことができました。

NPO法人「地球のステージ」の代表理事でもある桑山氏は、これまで世界57カ国を歩き、国際医療活動に従事してこられました。今回のステージは、第1編にあたるもので、桑山氏が海外渡航先としてはじめて訪れたインドでの人々との出会いと経験、その後、ケニア、ヨーロッパ、アラスカ、南米を訪れるようになった経緯をはじめ、フィリピンのスラム街で出合った子供達が明るく生きる姿に希望を見出し、人助けとは何か、ボランティアとは何かをといった問題意識、気持ちが芽生えてきたことについて語られました。また、後半では、発展途上地域における悲惨な現状、パレスチナのガザ地区における医療従事活動のご苦労などについて、映像を交えながら語られました。その姿は、まさに現代の「語部(かたりべ)」といった感じでした。

語りの合間には自らギターやバイオリンを弾きながら、自身で作詞作曲された歌を披露されました。その歌声、歌詩、演奏は、それだけでも聴く人に感動を与えるものでしたが、やはり、聴衆の心を打ったのは、桑山氏が語りの中で、あるいは歌を通じて、発するメッセージだったのではないでしょうか。ボランティアとは「人のためでなく自分のためになる」、「自分を映し出すカガミだ」、「助けるのではなくて、助けられる」、「見て見ぬ振りをするような人間にならないように」等々。最後に、桑山氏は学生達に対して、「国際協力やボランティアをするからといって、何もその道に進まなくてもよい。ボランティア活動を通じて学んだことを自身の生活に生かしていけばよい」「会社員になってもボランティアはできる」ということを強調されました。

桑山氏には、このステージを通じて学生達に大きな感動を与え、また大事なメッセージを伝えていただきました。桑山紀彦氏をはじめ、「地球のステージ」のスタッフの皆さんには厚く感謝申し上げます。もっともっと多くの日本人に観てもらいたいステージでした。機会があれば、再度、お迎えしたいと思います。
(文責:国際交流・国際協力専攻コーディネータ、梅田徹)