福島県相馬市の高校へ机・椅子を届けるプロジェクト報告(2)
2011.5.10

※プロジェクト(1)の報告はこちらをご覧ください

5月3日、本学より相馬市の2高校へ、机と椅子470セットを届ける支援を行いました。今回の支援は、文部科学省「東日本大震災 子どもの学び支援ポータルサイト」を通じ、福島県教育庁からの要請があり実現したもの。
福島第一原発事故の影響で、避難区域にある県立高校8校の生徒が、サテライト方式で他校を「間借り」して、5月9日から授業を開始することになっていました。この生徒を受け入れるために不足する机・椅子を支援することとなり、本学からは相馬高等学校に250セット、相馬東高等学校に220セットの合計470セットの机と椅子をお届けしました。

5月2日の朝から、本学の学生と教職員で協働して机と椅子の一つずつに思いを込めて大型トラック4台に積み込みました。夕方には学生7名と教職員4名のボランティアスタッフが2台の車に分乗し一路福島へ向かい、関連団体である公益財団法人モラロジー研究所の東日本生涯学習センター(福島県伊達市保原町)に前泊しました。

翌日の5月3日は6時半に宿泊先を出発。目的地の高校までは山越えの一般道で約50㎞、2時間の道のり。待ち受けた高校では150名を超える教職員と生徒らも加わり、皆で協力してトラックから机と椅子を降ろし、仮設教室となる体育館への搬入作業を行いました。
相馬高校では相馬農業高校の生徒が、相馬東高校では小高商業高校と小高工業高校の生徒が、それぞれ各校の体育館等を利用して授業が行われる予定です。

搬入後には、本学の中山理学長からのお見舞いと復興への願いを込めたメッセージをお届けし、また、震災直後に中山学長が表敬訪問した米国ボストン・モントローズ中高等学校の生徒からいただいた激励の言葉も併せて手渡しました。
相馬農業高校の校長先生からは、「3月11日に止まった時計が再び動き出そうとしています。私達教師の役目は子どもたちを教育すること。麗澤大学の皆さんに感謝し、子供たちと共に歩み頑張っていきます」と、お礼の言葉をいただきました。物資を提供するために行った私たちですが、被災地の多くの皆さんから多くのことを与えられたことを実感しました。
本学では 引き続き、物資をはじめ、募金活動や学内で出来る節電対策など積極的な支援体制を継続してまいります。

相馬高等学校での搬入作業

机と椅子の提供とともに、学生ボランティアが自作したLANケーブルの寄付も行いました。材料は、半端となって使われない配線用ケーブルなどを再利用して製作したもので、50mなどの長いLANケーブルは、体育館などでコンピュータを利用する際に有効活用していただけるものと思います。

帰り道、高校から車で数分の相馬の海岸まで足を運んだスタッフは、全員が言葉を失う状況に遭遇。新聞やTV等の報道で目にした映像を超え、想像を絶する光景が目に飛び込んできました。改めて地震、津波の巨大さを思い知らされるとともに、復興への道のりがとても険しく、まだまだ私たちが協力できることがたくさんあるのではないかという実感を持ち帰路に着きました。


ボランティアに参加した学生の声

岡田 岳人 君(外国語学部4年・相馬高校出身)
高校の生徒の皆さんには私達が思いを込めて届けた机と椅子で勉学に励んでいただき、これからの復興の礎を築いてもらいたいと思います。また、実際に被害を受けた地元を目の当たりにして、何の技術も持たない私に出来ることは少ないと再認識させられましたが、自分がこれからの復興のために何が出来るのか、しっかり考えていきたいと思いました。

齋藤 一輝 君(外国語学部3年・ボランティアサークルRefree代表)
高校の近くの海岸線沿いでは、言葉にならない光景を目の当たりにしてきました。でもそこでは日本中から集まった自衛隊や警察やボランティアの方々が懸命に作業をされていました。高校の先生や生徒達も被災に負けず明るく元気に頑張っており、私達の方が元気付けられたような気がします。私達も千葉から元気を送っていきたいと思いました。

※福島県立相馬東高等学校からの御礼状はこちら(PDF)をご覧ください