【開催報告】内閣府大臣官房審議官 経済財政分析担当の水野和夫氏による講演

麗澤大学比較文明文化研究センターでは、諸文明・諸文化の共生と交流を深めようとすることを目的とし、知的財産の社会貢献活動の一環として、毎年、学内外の講師を招いてのセミナーや研究会を企画・開催しています。
昨年度に引き続き、平成23年度も『文明シリーズ』として企画し、その第2回目が、麗澤大学生涯教育プラザで平成23年7月28日、内閣府大臣官房審議官で経済財政分析担当の水野和夫氏を講師に迎え、「マクロ経済から見た文明~蒐集の歴史の終わりと『歴史における危機』~」をテーマに開催され、約100名の参加が熱心に聴講しました。
約2時間に渡る講演では、21世紀を危機の時代と定義し、人類の文明が現在に至るまでの言わば必然的でもあった道程を経済の視点から捉え、「世界史は陸と海の戦い」、「利子率革命」、「帝国システムとグローバリゼーション」といった三つの小テーマに分け解りやすい解説が行われました。

「経済」という活動に関して一個人が認識できるミクロな範囲で語れる現状の一つに、実質0金利に等しい銀行の事情が挙げられますが、これが実は有史以来最低水準であるということですから驚きです。
世界の全てを蒐集(コレクション)せんばかりの勢いだった西欧列強による拡張が限界に近付き、無限であるはずのコレクションの対象が有限と認識され始め富の分配のバランスが崩れた結果、中間層が消滅したそうです。
アメリカに代表される海の勢力に対して、対決姿勢を露わにしている中国に代表される陸の勢力。その陸の勢力が台頭し新しい帝国の時代が始まろうとしています。
数百年にまたがる世界のマクロな動きを理解すれば、その結果としての日本の0金利は致し方ない部分があるかも知れません。
最後はフロアから、現代の帝国とも言えるアメリカと中国の両大国に関する質問やこれからの日本が歩むべき道についての質問などが寄せられ、熱い討論が行われました。


(麗澤大学 大学院生 記)

講師の水野和夫氏

講師の水野和夫氏

本日のテーマ

本日のテーマ

ほぼ満員の会場

ほぼ満員の会場

聴き入る参加者の方々

聴き入る参加者の方々

質疑応答の様子①

質疑応答の様子①

質疑応答の様子②

質疑応答の様子②