学生相談センターが主催講演会を開催
2011.11.7

  平成23年9月22日(木)に、教職員対象の学生相談センター主催講演会を開催し、11名の教職員に参加いただきました。今年度は、成蹊大学文学部の准教授で、学生相談室専任カウンセラーの岩田淳子先生を講師にお招きしました。岩田先生は、発達障害の大学生の支援に関する様々な著書や論文を出されており、発達障害に関する研修会の講師を数多く務められています。今回は、「発達障害を抱える大学生への関わり方」について、具体例を挙げながら支援のポイントについてご講演いただきました。

 まず、発達障害の基本的理解という形で発達障害の基本特性や、障害種別(LD、ADHD、広汎性発達障害)を説明いただいた後に、大学で生じる学修上の問題、対人関係・社会性の問題、生活能力の不足による問題について、1つ1つ具体例を挙げながら紹介されました。中核の問題である対人関係・社会性の問題については、対立を解消することが難しい人であるということを認識した上で、そのスキルを学ばせることが重要であること、そして、一般的な場面での全てのソーシャルスキルを身につけることは不可能であることから、セルフアドボカシー(人に助けを求める)スキルを身につけることが不可欠である、といった話がされました。また、どのような場面でどのような問題が生じるかを把握するために、学内の連携が必要とのご指摘がありました。支援の基本的な考え方は、「普通に近づけるのではなく私たちの文化に慣れてもらう」、「うまくいっていればそのままで構わない」というものであり、「視覚化すること」、「構造化すること」、「並列ではなく直列的なサポートを行なうこと」という支援のポイントを、具体例を交えながら教えていただきました。

 発達障害を抱える大学生の関わりには具体的な表現を使うことが大切だと言われています。岩田先生の講演は、実際の例が数多く盛り込まれた、まさに具体性に富んだものでした。対応のポイントを具体的にあげた説明は、対応に苦慮しつつも関わり方について学ぶ時間を取ることが難しい教職員にとってすぐに活用できるものばかりでした。お忙しい中ご参加くださった教職員の皆さま、ありがとうございました。