【開催報告】第1回公開研究会 麗澤大学 清水 千弘 教授

6月30日(土)、センター主催の公開研究会を開催しました。今年度第1回目となる今回の公開研究会では、センター研究員で本学経済学部教授の清水千弘教授が「環境の価値:環境・社会・ガバナンス(ESG)は経済価値を生み出すのか?」というテーマで講演しました。学内外から22名の参加がありました。 
 梅田センター長による挨拶と講師の簡単な紹介の後、清水教授が登壇しました。清水教授は、3年ないし5年のうちに、商業的な土地に起因する、リーマンショックの1.5倍相当の規模のショックが世界を襲うこと、日本が未曾有の高齢化に直面すること等、刺激的な導入から話を始めました。不動産はリスク資産であり、これまでのプロパティマネジメントからリスクマネジメントにシフトする必要があること、リスクの中身に環境リスクが含まれるようになってきたことを中心に話が進みました。具体的には、環境に配慮した不動産は不動産そのものとしての経済的価値だけでなく企業価値向上にも寄与することを、氏がこれまで関与してきた審議会、外国研究者等との共同研究などの理論的成果を参照しながら丁寧に、またエコノミストらしく歯切れよく、説得力のある語り口で語りかけました。氏は、環境配慮が経済価値を生み出す条件やメカニズムについて語った後、最後に、不動産情報に関する情報開示と開示ルールの統一(グローバル基準)の必要性について訴えました。 
 「企業不動産戦略」(CRE)は、日経新聞等においてはときどき取り上げられますが、他の全国紙では取り上げられる頻度も少なく、一般市民の間ではまだまだ関心が低いテーマのようです。環境配慮への関心が今後いっそう強まることが予想される中、消費者として、投資家として、また、一般市民としても、環境配慮が不動産価値に与える影響に関心を払う必要があることを、参加者は学んだのではないでしょうか。 
 平成24年度第2回センター公開研究会は、11月22日(土)に開催される予定です。

センター長の挨拶

センター長の挨拶

会場の様子1

会場の様子1

会場の様子2

会場の様子2

清水教授

清水教授