麗澤の森にフクロウが飛来
2012.9.11

フクロウは里山環境に棲息する猛禽類の肉食動物で、野ネズミやウサギをはじめ、魚やカエルなどを捕食としています。「フクロウ」が森にいるということは、アフリカのサバンナにライオンが生存しているのと同じことで、生態系の頂点にいる生物が生存できる自然環境が整っていることを意味しています。この麗澤の森には、菌類、微生物、小動物や植物が生存し、互いに関わりあいながら生命を維持し、生命の循環、エネルギーの循環が正常に働いている「生物多様性・生態系」の貴重な森と言えます。

9月3日、麗澤の森にフクロウの巣が2箱掛けられました。今回の巣箱は、麗澤キャンパスに近隣する里山公園「下田の杜」の環境を守る「かしわ下田の杜友の会」(会長・貝山秀明氏)と、「麗澤の森に学ぶ会」(会長・松浦鐵三氏)のご厚意によるものです。巣箱は、高さ80~90×奥行60~70㎝と大きく、6~10mの樹木に取り付けは滑車を使っての作業となりました。

40年ぐらい前の「麗澤の森」には、フクロウやホタル、そしてリスやノウサギも生息していました。いわば「麗澤の森」と「下田の杜」は繋がっていた森といえます。現在も、下田のフクロウが麗澤に餌を求めて飛んできています。学園の職員の中でも、フクロウを観た、夜に鳴き声を聞いた人。また、羽根を拾った人が何人もいます。フクロウは「下田の杜」と「麗澤の森」の間を、森や林、草原や水辺を求めて自由に羽ばたいています。
今回の巣箱設置という試みは、フクロウの営巣空間として数キロで隣接する「麗澤の森」と「下田の杜」の生物多様性を保全するための環境連携で、この姉妹関係の「森」が同じ目標に向かって歩んだ記念すべき第一歩です。
巣箱設置はキャンパスに通う子供たち、地域の方々へ環境教育の場として活用できるものです。












※「麗澤の森に学ぶ会」:職員OB・OGが中心となり、キャンパス内の多様な植物を観察しながら、定期的な清掃奉仕や勉強会を行っている環境任意団体。また、キャンパス内の環境ウォッチング報告書『ニューズレター』を毎月発行することにより、日々のキャンパス環境を発信しています。同会は本学が取り組んでいます、ISO26000「麗澤課題4─環境の美化・保全に努めること」に関してのステークホルダーでもあります。