【開催報告】歌人・阿木津 英氏

麗澤大学比較文明文化研究センターでは、諸文明・諸文化の共生と交流を深めようとすることを目的とし、知的財産の社会貢献活動の一環として、毎年、学内外の講師を招いてのセミナーや研究会を企画・開催しています。

第4回目は10月25日、「伝統の和歌と近代の短歌」をテーマに歌人の阿木津 英氏を講師に迎え、開催されました。副題に“ジェンダーの視点から”とついた今回のセミナーでしたが、男性の方も多くご参加いただきました。

阿木津氏は歌の紹介、解説をまじえながら講演され、和歌の時代から新派和歌(短歌)への派生、和歌改良の時代について論じられました。

講演の中で、女歌の伝統について言及され、女歌はやわらかい表現のなかにはっきりとした拒絶の姿勢を見せていると解説し、女歌は侵し難い魅力を感じさせる、ここに和歌をつくる女の力が表れていると語りました。
また、短歌は詠み手が女性なのか男性なのかが重要であると言及し、和歌では男が女のふりをして歌を詠むこともあり、読み手の性別はそれほど意識されてはいなかった。しかし、短歌では読み手が男か女かによって歌から得る印象が違うということを丁寧に紹介されました。

最後に質疑応答の時間をとり、これからの研究についても意欲を見せられ講演を終えました。

次回は、1月31日(木)15時より、講師に大澤 真幸氏をお迎えし、「だれがキリストを殺したか」をテーマに開催いたします。

開会のあいさつをする松本センター長

開会のあいさつをする松本センター長

講師の阿木津英氏

講師の阿木津英氏