ジャーナリスト 田原 総一朗氏が講演
2012.11.14

麗澤オープンカレッジ特別講演会(後援:千葉県教育委員会、柏・流山・松戸・我孫子・野田 各市教育委員会および柏商工会議所)の平成24年度後期第2回目が11月10日に開催され、テレビでもお馴染みのジャーナリスト・田原総一朗氏が、「時代を読む」と題して講演され、350名の方々が熱心に聴講されました。

講演に先立ち、松本健一教授から田原総一朗氏をお招きすることになった経緯について、田原氏との初めての出会いは35年ほど前に遡るなどの紹介がなされ、講演が始まりました。

まず田原氏は、先の戦争において勝敗を分けた最大の転換点といわれるミッドウェー海戦を取り上げ、将校にはその戦いに負けた罪を問うこともなかったと指摘。「現在の政治においても、政策の失敗を官僚がとることがないのは今も昔も同じである」との評論を展開されました。

田原氏は、そうした体質の一つの現れに、尖閣諸島を国有化した際の中国での反日デモや暴動について触れ、「外務省は領土問題は存在しないと言っているが、歴代の政権が問題を先送りしてきた結果、今になって大きな問題となっている」と解説され、日本でリーダーシップをとれる人がいないことが、その最大の原因であると力説されました。

そして、リーダーシップをとれる者が不在となったのは、敗戦後にアメリカが日本に憲法を押し付けたことで日本の弱体化が始まってしまったことに起因していると説明されました。高度経済成長時代には気概を持った経営者がたくさんいたが、バブル崩壊後は、新しい製品を開発する企業が著しく減ってしまい、今の日本は1000兆円もの借金を抱える国になってしまったと現状を悲観されました。

最後に田原氏は、「今の日本では、新しい事をやろうとすると、まず前例があるかを問われ、そして儲けることができるかということが問われる。そうした体質から脱却できないことが問題であり、とても残念だ。今後の情勢をつぶさに見ていきたい」と述べられ、講演会を締めくくりました。