麗澤大学教授 成相 修 氏が講演
2012.12.11

麗澤オープンカレッジ特別講演会(後援:千葉県教育委員会、柏・流山・松戸・我孫子・野田 各市教育委員会および柏商工会議所)の平成24年度後期第3回目が12月8日に開催され、麗澤大学教授・麗澤オープンカレッジ長の成相 修 氏がテーマ「漂流する経済政策」と題して講演されました。当日は278名の方々が来場し熱心に聴講されました。

成相教授は、本学に着任される以前、経済企画庁の官僚として務められた経験もまじえて、今よく取り上げられている「政」(政治家)と「官」(官僚)の視点で分かりやすく論を展開されました。

「バブル経済」が崩壊し「失われた20年」と言われる昨今、その原因となった金融政策の失敗について、次の3点を解説されました。第1に、1985年から1989年の間の数々の政策にみる「判断、決断、断行の3つにおける失敗」、第2に、「米国に頼りきる自主性の欠如」、第3に、「政治家・官僚双方にみる既得権益の保護体質」であると説明されました。

教授はそれらの失敗から学ぶ教訓として、「冷戦時代は米国にただ追随していれば「楽」であった日本が、冷戦構造が終焉し、経済社会構造の激変に「政」も「官」も対応できていない。「戦略なき国家」「自立できない日本」である」と、警笛を鳴らしました。

さらに、「増税など、国民に「苦い」薬を求めるのは政治家も官僚も不得意ではあるが、今こそ、10年後、20年後には日本はどうなっていくかを真剣に考え、「夢物語」ばかりを唱えて問題を先送りするのではなく、不都合な事実にも正面から立ち向かい、本当の国益を国民に明らかにする政治家と官僚が求められる」と力強く唱えられました。

成相教授は最後に、「日本はまさに、アジアの中において「自立したプレイヤー」として国益とは何かをしっかりと考え、「オールジャパン」として知恵を絞らなければならいない」と伝えられ、講演を締めくくられました。