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2013.10.07|最終更新日:2020.07.24|

公開セミナー「金融危機は防ぐことは出来るのか? 」のご案内

 麗澤大学と国土交通省が主催となり、公開セミナー「金融危機は防ぐことは出来るのか?-国際不動産価格指数の作成指針を取り巻く現状と日本の取り組み-」を開催いたします。(ポスターのPDF版はこちら。)
国際不動産価格指数に関する世界的権威による講演、国土交通省担当者からの報告を是非ご聴講ください。

公開セミナー開催要領

【開 催 日】  平成25年10月18日(金)
【開催時間】  14:00~17:00 (受付は13:30~)【会   場】  麗澤大学 廣池千九郎記念講堂
【参 加 費】  無料
【後   援】  公益社団法人日本不動産学会、公益社団法人都市住宅学会、一般社団法人不動産協会、
一般社団法人不動産証券化協会、一般財団法人日本不動産研究所、公益財団法人東日本不動産流通機構、
公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会
【スケジュール】 以下をご参照ください。なお、会場では同時通訳がつきます。

14:00 《開会》
14:00~14:05 《開会挨拶》
14:05~15:05 《講演Ⅰ》
ブリティッシュコロンビア大学経済学部教授  Erwin  Diewert氏
「金融危機と住宅価格指数・国際住宅価格指数ハンドブックの整備とその背景」
15:05~15:15 休憩
15:15~16:15 《講演Ⅱ》
麗澤大学経済学部教授・ブリティッシュコロンビア大学経済学部客員教授  清水 千弘氏
「次の金融危機と商業用不動産価格指数:国際商業用不動産価格指数ハンドブックの整備
と今後の展望」
16:15~16:25 休憩
16:25~16:40 《講演Ⅲ》
国土交通省土地・建設産業局参事官 平岩 裕規氏
「我が国における不動産価格指数の検討状況」
16:40~16:55 《講演に対するコメント》
ニューサウスウェールズ大学経済学部教授 Kevin Fox氏
16:55~17:00 《閉会挨拶》
17:00  《閉会》

セミナーの概要

 サブプライムショックに端を発した世界的な同時不況,金融危機は,米国の住宅価格の暴落がきっかけとなりました。このような現象は,20世紀最大のバブルと言われた日本のケースにおいても同様であり,バブル崩壊後,日本は長期的な経済停滞に苦しめられてきました。また,米国や日本だけでなく,1990年代のスウェーデンなどの北欧諸国,近年では,スペインをはじめとする欧州でも同じような問題が発生しました。
そのような現状を受けて,IMFは金融危機の再発を防止するために,G20に対して各国は不動産価格指数を整備し,政策に中に取り入れていくべきであるという勧告を行いました。そのような勧告に基づき,G20において不動産価格指数の整備を進めていくことが決定され,欧州連合統計委員会に事務局が設置され,国際連合,世界銀行(IMF,BIS),ILOが共同し,「国際不動産価格指数作成指針」の整備が進められています。また,そのハンドブックに基づき,世界の多くの国において,不動産価格指数の整備が進められています。
本公開セミナーは,国際住宅価格指数作成指針の執筆者の一人であり,その中心的な役割を担ったブリティッシュコロンビア大学教授アーウィン・ディーワート氏,国際商業不動産価格指数指数の執筆者として,その指針作成プロジェクトの中心となりプロジェクトをリードしている麗澤大学経済学部教授・ブリティッシュコロンビア大学経済学部客員教授の清水千弘氏から,その議論の背景と現状に関して報告いたします。
また,そのような国際指針の整備と合わせて,日本政府としては,国土交通省を中心に,内閣府,日本銀行,金融庁,総務省統計局,法務省の協力の下で,不動産価格指数の整備が進められてきました。その整備の状況を,そのプロジェクトの責任者である国土交通省土地建設産業局官房参事官(土地市場担当)の平岩裕規氏より,ご報告させていただきます。