学生相談センターが主催講演会を開催
2013.12.17

平成25年12月10日(火)に、学生相談センター主催講演会を開催しました。参加者は、教職員38名でした。
講師には東京カウンセリングセンター所長の菅野泰蔵先生をお招きしました。菅野先生は長年大学でのカウンセラーを務められ、1996年に当センターを設立されました。全国のカウンセラーに呼びかけて編纂された『こころの日曜日』(法研)はミリオンセラーとなり、シリーズ化されています。
今回は、「休・退学を考える-その予防と対策」と題し、大学でのカウンセリングのご経験から、また、経営者としての視点から、退学の問題を多角的に把握し、退学の予防、そしてさらに活力ある大学を目指す手立てやアイデアなどを具体的にご講演いただきました。
はじめに、退学者を出すことは大学にとって経済的損失となること、予防は大学にとって経済的にメリットがあり、かつ社会的評価も高まること、が説明されました。次いで、退学の要因、必要な支援と体制、各大学の対策例を紹介いただきました。退学対策としてまず自大学の退学データ分析をする必要があること、退学の原因は複合的であるため、教職員が連携して総合的に支援していくことが大切であること、また、カウンセラーの役割が重要であることが話されました。学生が退学の意思を示した際には、大学卒業者と退学者とのキャリアの違いについて教えて退学しない方法を考えること、そのための時間として休学を用いること、などの提案もなされました。さらに、休学からの復学支援の必要性も述べられました。
退学希望者およびその予備軍への対応について危機感を感じている教職員は多く、質疑応答では「日頃の窓口での対応で気をつけることは何か」など複数の質問がなされました。
「進路変更などを除く退学は、みな“無念”の退学である」「どうあっても防げない退学は一定数あるが、防げる退学を防ぐ」というお言葉に、先生の学生を卒業させてやりたいという思いが強く感じられました。学生と会っていて、「やめた方がこの学生のためだろうか」と迷うこともありますが、「喜んでやめたい学生はほとんどいない」という考えを持って、丁寧に対応していこうと、思いを新たにいたしました。

ご講演される菅野先生

会場の様子