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2014.12.28|最終更新日:2020.07.24|

成瀬猛教授が千葉県立柏の葉高校で「国際理解」について講演しました

 2014年12月17日(水)、外国語学部の成瀬猛教授が、千葉県立柏の葉高校(佐々木寿春校長)の全校生徒約900名に対して、「世界を見たか、貴方は変わったか」の演題で講演を行いました。演題テーマは昨年のテーマ「世界を見れば、貴方は変わる」に因んだものです。
 千葉県立柏の葉高校は、千葉県が推進する「グローバル人材プロジェクト」の実施校となり、生徒の国際理解促進を図るため、外国人留学生との交流会や国際理解に関する講演会を継続して実施しており、今回の講演会もこのプロジェクトの一環として昨年に引き続き開催されました。
 成瀬教授は「グローバル」の解釈について、「わずか150年前の移動手段は徒歩や馬だったが、今は飛行機にかわり200倍も速くなった、通信手段は千分の一秒で世界中に情報が届くようになった、しかし、人間の能力は今も昔もそれほど変わってはいない」として、人間のグローバル化とは我々の頭の中の変化であり、コミュニケーション手法の多様化(多言語能力)に加えて、意識や価値観の変化がより重要であることを説きました。その上で、グローバル化の特徴として、「世界中の情報が手に入りやすくなったが、その善悪を個人や社会が下さなければならない」として、日本が世界に対して発信するメッセージが非常に重要であることを解説しました。
続いて、「大学に入ることだけが大事なのではなく、熱い思いを持って取り組むことが大事である」と大学に進学する上で必要なことについてアドバイスがありました。講演の最後には、「困っている人を見て、見ないふりをしない。そして家族、仲間、社会、日本、世界などを考え、問題解決方法を自分で考え、動くことができるようなグローバル人になって欲しい」と語りました。
 最後の質疑応答では、「グローバル社会となってきていることから、日本の文化がマイナスになることはないか?」などの質問が相次ぎ、成瀬教授が回答しました。参加した生徒たちは最後まで真剣に聞き入っており、海外に目を向け、自分は何が出来るかと考えるきっかけになりました。

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