2015年度 欧州銀行監督規制と主要銀行の経営戦略

 EUの銀行監督規制については、2014年より単一銀行監督制度が始動するなど、新たな規制監督環境の下、欧州銀行市場の大幅な業務再編、企業戦略の見直しが進行している。本研究では、こうした、EU域内の規制ならびに監督体制の再構築の欧州銀行市場ならびに主要銀行にもたらす影響につき考察を行う。これら近時のEUの規制強化は、拡大と進化の流れにより成長を遂げてきた欧州銀行市場基盤にどのような構造変化をもたらすのか危機意識が共有されている。また、組織人員、本部機構の見直し、中核ビジネス見直し等、欧州型銀行モデルの企業戦略の抜本的改革が求められており、単一銀行監督に向けてのリスクの尺度の共有化、情報インフラ構築の動きも注目される。

◎佐久間 裕秋 経済学部・教授