2015年度 消費者行動研究に基づく、大型小売業態における百貨店の競争優位性に関する研究

 本研究は、2014年度の経済社会総合研究センタープロジェクトに引き続き、既存の流通・マーケティング研究において明確な定義すら存在しなかった百貨店業態に関して、消費者行動研究を基盤とし、その実態を明らかにするものである。昨今議論されている消費者の「百貨店離れ」の原因は何なのか、また今後の百貨店の競争優位性とはどのようなものなのか、を検討する。

 具体的には、[1]消費者視点から「百貨店業態」および「百貨店の競争優位性」を明らかにすること、そして[2]調査結果及び、海外とわが国の百貨店との業態比較から実践的・汎用的な百貨店の競争優位戦略の施策を検討すること、の2つである。

 [1]では、店舗イメージと業態イメージの乖離を検証するような分析を行い、大型小売業における百貨店業態の位置づけに関して検討する。更に、日米の百貨店意識の比較を行い、既存研究ではほとんど議論されていない、わが国と海外の百貨店の違いを検証する。

 [2]では、消費者がどのような店舗を百貨店と認識するかを検討し、わが国の百貨店業態の競争優位性(およびその脆弱性)を明らかにする。加えて、海外の百貨店の実地調査およびアンケート調査から、百貨店実務者にとって有益となる研究を行う。

[2014年度からの継続研究]

◎圓丸 哲麻 経済学部・准教授