2015年度 知のイノベーションとしての「共創空間」開発研究

 共創空間開発研究会(共創研)の活動を通じて、「共創知」による本とその学問的意味を示すワーキング・ペーパーを公表し、以下のような新しい学問を世に問うこととなった。

 「共創空間開発学」とは、人間の本質にある自己中心的価値判断バイアスを問題とする学問である。「共創空間」の開発プロセスを体験し、「共創知」を生み出すことにより、マインドセット(経験や教育、その時代の空気、生まれ持った性質などから形成される思考様式)が変革・改新され、ライフスタイル(生き方の質、Quality of life, QOL)を向上させる。

 この学問は、世代を超えて、またあらゆる文化を超えて通用する日本発の普遍的なモデルであり、真理探究のための新たなる知のイノベーション技法である。この技法を共創空間開発技法、または共創マトリックス、Co-creative Space Development,略してCSD技法と呼ぶ。CSD技法とは、他者との交流(キャッチボール)によって、共有化可能な(価値)判断軸を開発し、自らの「考え方」「感じ方」の根っこにある「価値前提(当たり前)」を問い直す技法である。より敷衍すれば、具体的な価値判断問題から出発して科学と宗教、あるいは経済学や経営学などの専門知と倫理・道徳とをつなぐ空間(“知”と“徳”をつなぐ空間開発)などを開発する実践的かつ政策的に有益な技法である。

 

◎大場 裕之   経済学部・教授
 清川 雪彦   東京国際大学・大学院教授
 ピーター・ラフ 経済学部・教授
 永井 四郎   経済学部・教授
 露木 かおり  ㈱日本アプライドリサーチ研究所・主任研究員
 コーシック・チョウドリ Shiv Nadar University・助教授