2015年度 金融工学の手法を用いたイスラム債に関する基礎研究

 本事業は麗澤大学がこれまで蓄積されてきた「金融工学」の研究結果を活用し、イスラム金融に関わるスクーク(イスラム債)の運用等に関する基礎研究を行うことを目的とする。2014年度では当事業は次の活動を行った。

 第1に、イスラム債の分析についてシャリア法に基づく金融工学の手法に関する研究会を4回開催した。しかしながら、金融工学の分析における「時間割引」の概念はイスラム金融において適用することが困難であり、その解決策はまだ導いていないため、当面の対応として、イスラム金融におけるシャリア・シャリア・ガバナンスとシャリア監査の側面から内部規定を通じて金融工学の手法を適用せざるをえない。

第2に、研究代表者らは、2014年8月20-21日にマレーシアのクチンで開催された国際学術会議に参加し、マレーシアやインドネシアの学者・研究者によるイスラム金融の研究方法論に関わる意見交換を行った。

 第3に、University Sabah Malaysia の経済学部のイスラム金融の学者と当大学におけるイスラム金融の研究と教育の取り組みに関するヒヤリング調査と意見交換を行った。さらに、研究協力者である水島正氏は“Establishing the First Shariah Compliant Private Equity Fund in Japan: A Practical Way to Introduce the Concept of Islamic Finance in Japan” と題する研究結果をまとめた。

 

◎ラウ シン イー 経済学部・教授
 成相 修     経済学部・教授
 小野 宏哉    経済学部・教授

〔協〕渡辺明範 ベストファームグループ・法務・測量第1グループ
   水島 正 PNBアセットマネジメント・代表取締役
   Mohamad Ariff 国際イスラム金融大学院大学・教授