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教育・研究
2015.11.27

【実施報告】カナダ大使館書記官による特別講義を実施

11月26日(木)2限、在日カナダ大使館書記官ケール・ハズバンド氏を招いて、カナダの多文化主義や多様性をテーマにした特別講義(タイトル:Canada—A Country of Cultural Diversity)を開催しました。

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講師を紹介する田中教授(右)

ハズバンド氏は、英語とフランス語はもちろん、日本語も流暢で、スライドにもところどころ日本語を使用しながら、主に英語で講義は進められました。カナダについての基本情報、そのイメージと現実、多文化主義成功の理由について説明が進み、留学先としてのカナダの魅力を紹介する形で講義が結ばれました。

「コモンウェルス諸国の社会B」(田中俊弘教授)や「Discussion on Culture and Society IV」(マウロ・ロディコ助教)のクラスを中心に、約150名の学生が、ハズバンド氏の講義に熱心に耳を傾けました。世界各国で多文化主義の限界が叫ばれ、失敗と論じる政治家や政治学者もヨーロッパなどには多い中、カナダでは、多文化主義が国民の大半から「当然のこと」と受け止められている現状、そして、我々日本人には想像すらできない、都市人口の50%(トロント)あるいは40%(バンクーバー)が外国生まれの移民である社会が秩序を保っている話など、学生たちに強い印象を与えたようです。また、現政権が閣僚の半数を女性にしたことや、シリアからの難民受け入れについて、カナダ人が人権に関わる当然の措置と考えている点など、日本との差異を実感したとのコメントも見られました。特別講義の聴衆には、田中教授やロディコ助教の他に、渡邊信外国語学部長や職員も加わりました。

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講義するハズバンド氏

授業時間いっぱいを使った講義の後も、カナダへの留学を考えている学生や、ハズバンド氏との写真撮影を希望した学生が居残り、各々話しかける様子も印象的でした。終了後、ハズバンド氏は「学生はやや大人しかったが非常に真面目で、講義していて楽しかった」との感想を話してくださいました。

特別講義後、渡邊学部長や犬飼孝夫国際交流センター長も交えて懇談を行い、カナダ留学プログラムに関する情報を教えていただき、本学の外国人留学生受け入れ体制をお話ししました。本学は現在バンクーバーのランガラ・カレッジに留学生を派遣していますが、今後さらに新しい留学プログラムが作られる契機となるのかもしれません。

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講義の様子

是非また、このような特別講義を実現したいと思います。