2016年度 世界と日本をつなぐ「共創空間」開発研究―共創知による人材育成

 この研究は、共創知に基づく人材を育成することを目的として、価値基準(立ち位置)の異なる世界と日本とをつなぐ「共創空間」を開発することにある。その必要性は、両者の間に意識レベルでの分断性が存在していることによる。そこで、「共創空間」を開発することによって、この現実を客観的に把握し、両者間に存在する障壁を取り去り、共創知によるアクティブ・ラーニング技法を確立することにある。その特徴は以下の3点。

1.「共創空問」を開発することにより、教育・研修分野において世界と日本との間に存在する意識的分断性を廃棄すると同時に、共創知による価値判断・意思決定モデルを提唱し、具体的に実践することにある。

2.他者との協働による「共創空間」を開発し、そのプロセスを共有化することにより、人間の自己中心主義(自己知・個性知)を相対化(見える化)し、「共創知」に変換するアクティブ・ラー

ニング技法を確立することにある。

3.「共創空問」の開発プロセスを体験すること(「共創知」)により、参加者のマインドセット*

がカイゼンされ、グローバル人材に必要となる共創能力を身に着けることにある。

「マインドセット」とは、経験や教育、その時代の空気、生まれ持った性質などから形成されるものの見方や考え方を指す言葉。信念や心構え、価値観、判断基準、あるいは暗黙の了解や無意識の思い込み、陥りやすい思考回路といったものもこれに含まれる。

この学問は、世代を超えて、文化を超えて通用する普遍的なジャパン・モデルとしての知の技法である。また、知識と道徳、あるいは経済と道徳をつなぐプラットホーム(“知徳一体”の空間開発)としても有益な技法(共創空間開発技法、または共創マトリックス、Co-Creative Space Development, CSD 技法)である。

 

◎大場 裕之   経済学部・教授
 目黒 昭一郎  経済社会総合研究センター客員教授
 ピーター・ラフ 経済学部・教授
 永井 四郎   経済学部・教授
 露木 かおり  (株)日本アプライドリサーチ研究所主任研究員

[協]清川 雪彦  東京国際大学大学院教授
[協]山下 美樹  経済学部・准教授
[協]コーシック・チョウドリ Shiv Nader University(シブナダール大学)助教授