2016年度 財務会計とマネジメントコントロールの関係性に関する研究 :財務報告から統合報告への展開の可能性

 2015年6月にグローバルな投資基準に求められる諸要件を満たすガバナンスの実現に向けて『コーポレートガバナンス・コード』が公表されたが、コーポレートガバナンス改革を後押しする流れは従来の財務報告にいかなる変化を促し、財務報告のフレームワークを構築する諸概念とどう関連するのかについては必ずしも明確にはなっていない。かかる状況において、企業統治指針が提起する問題と財務報告を巡る課題との結節点を探るとすれば、ESG (環境・社会・ガバナンス)問題などもその対象に含めてそうした変化をもたらす要因が財務報告に及ぼすインパクトをもう少し広く捉え、持続的な価値創造に向けた新たな動向ーマネジメントコントロールーをどのような形で財務報告の体系に反映させるべきか、さらには現在注目を集める統合報告とどのように結びつけて考えることができるか、今後の展開の方向を見据えた具体的な検証が求められている。本研究プロジェクトは上記の点に着目して研究を進める予定である。

 

◎倍 和博  経済学部・教授
 篠藤 涼子 経済学部・助教
 内木 勤   公益組織経営研究機構・主席研究員

[協]高 欽虹 大学学院経済研究科博士課程
[協]齋藤香織 大学学院経済研究科博士課程