道徳教育専攻の教育内容について
2017.4.26

連載シリーズNo.2 -麗澤大学大学院 学校教育研究科 道徳教育専攻の教育内容について-



1.教育課程の編成方針(カリキュラム・ポリシー)

 学校教育の基盤をなすものとして道徳教育を捉え、深い学識、高い技能、効果的な実習による、理論と実践の往還を成し得る高度な指導力を身につけた教員の養成と、学校や教員に新たな知見を提供し得る専門的な学識を備えた研究者の育成を目的として、教育職員免許状取得(予定)者を前提に、学士課程教育によって培われた教職の基礎的な資質・能力の発展、あるいは教育現場での経験によって培われた指導力を向上させる方針に基づくものとしています。

 

 2.カリキュラムの構成

 カリキュラムは上記のポリシーを達成するため、「基礎科目」「専門科目」「実習科目」「特別研究」の4つの科目区分があり、さらにAからFまでの6つの科目群によって構成されています。

A 道徳教育の本質に関する科目
B 道徳教育法及び道徳科教育法に関する科目
C 各教育段階における道徳教育の在り方に関する科目
D 各教科における道徳教育の指導に関する科目
E 道徳教育及び道徳科の実習に関する科目
F 修士論文の指導に関する科目(特別研究)

 

 

3.研究指導の方法

(1)科目群の説明

-「基礎科目」
 基礎科目は道徳教育の実践の基礎となる様々な理論を修得する講義型の科目です。しかし、一方向的な講義ではなく、学生の質疑の機会を適宜取り入れる等、双方向的な形態をとります。また、着実な理論知の修得のため、課題や成果物に対してはその都度フィードバックを行う等、適宜学生の学修状況の把握に努めます。



-「専門科目」
 専門科目は道徳教育及び道徳科の高度な実践的指導力を向上させる講義型と演習型を組み合わせた科目です。科目の特質に応じて、講義と演習のバランスをとり、演習では常に教育現場を想定し、模擬授業やプレゼンテーションを積極的に取り入れた形態をとります。また、グループワークやディスカッションも取り入れ、教育現場での他の教員との協働的な問題解決やコミュニケーション能力の育成を図る工夫をします。 
 
 
  -「実習科目」

 実習科目は教育現場での実践を通じて自己の指導力を省察し、深化させる実習型の科目です。実習は学生の母校や勤務校ないしは本学園併設校等にて継続的に行います。実習科目は、履修前の実習校訪問活動、履修後の授業計画の立案、事前指導、実習、事後指導からなります。
 
-「特別研究」

 特別研究は個人の問題意識や課題に基づく研究テーマに応じて修士論文を作成する研究力を養成する科目です。修士論文の指導は、内容に応じて少人数ないしは個別のマンツーマンの形態をとります。また指導教員と他に1名の副指導教員(特別研究を担当する他の教員が担当)による指導体制をとり、多角的かつ効果的な指導を行います。また、中間報告会において進捗状況に応じた指導を行うほか、学会発表でのプレゼンテーションスキルの指導も行います。

(2)2年間の学びのスケジュール

  •  ~1年次~

     1年次1学期開始時から終了時までは、研究科の全教員で指導にあたります。1年次1学期終了時より、指導教員による本格的な研究指導を開始します。まず、指導教員は学生の研究テーマについて面談を行い、夏期休暇中には基礎調査をして、研究テーマを絞り込むようにメール等で指導をします。

     1年次2学期開始時からは、基礎調査の結果を踏まえて研究テーマに沿った先行研究及び関連文献の収集と整理をし、春期休暇中に研究計画書の作成をメール等により指導します。

     ~2年次~

     2年次1学期から、研究計画書に基づいた修士論文の具体的なタイトルや構成を決定させ、1学期終了後の中間報告会までにドラフト原稿を作成するように指導します。中間報告会を終えた時点で、指導教員は副指導教員と修士論文の内容や指導方針についてあらためて協議し、今後の方向性や加筆修正について指導をします。修士論文中間報告会は、研究科の全教員、全学生が参加し、中間報告に対して質疑や意見を交わします。

     2年次2学期からは、修士論文の全体構成や各章の記述等の細部をブラッシュアップさせ、修士論文提出後も最終試験や発表会に向けて指導を継続し、修士論文等発表会は研究科の全教員、全学生が参加し、発表に対して質疑や意見を交わします。なお、学生の修士論文の進捗状況に応じて学会発表を行うように促し、発表に向けて適切な指導も行います。


    4. 修了要件

     修了要件は2年を基本とし、その他に長期履修(3年又は4年)の制度を設けます。現職教員学生は、大学院設置基準第14条に定める教育方法の特例を適用し、教員としての身分を保有したまま入学し、修学できます。

     修了要件は在学期間中に所定の授業科目の30単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、修士の学位論文の審査及び最終試験に合格しなければなりません。(※)

     修得の必要な授業科目は、「基礎科目」12単位、「専門科目」10単位、「実習科目」2単位、「特別研究」6単位の計30単位以上です。 

      • ※特定の課題に関する研究を行う学生は、加えて「専門科目」2単位及び「実習科目」2単位の履修並びに「特別研究実践報告書」の審査及び最終試験をもって、修士の学位論文の審査及び最終試験に代えることができます。

 (参考)本学における道徳教育に関するこれまでの取り組み

道徳科学教育センター

(a)教育活動
     『大学生のための道徳教科書―君はどう生きるか?―』
   『大学生のための道徳教科書<実践編>―君はどう考え、どう行動するか?―』
         『高校生のための道徳教科書』
          平成29年度「自校学習プログラム」
          麗澤大学学生寮(グローバル・ドミトリー)
    リーダー教育について

(b)研究活動

 本学大学院では、創立者生誕150年記念事業「学校における道徳教育貢献事業(道徳の教科化への貢献)」の一貫としまして、平成30年4月開講に準備するべく、学校教育研究科 道徳教育専攻の設置を文部科学省へ申請しています。

 昨今の学校教育を鑑みると、これからの道徳教育や道徳科が学校教育全体に対して果たす役割は極めて大きく、短中期的にみればそれを担当する教員の養成、長期的にみればそれを専門的に研究する研究者の育成が、わが国の学校教育の重要な課題といえるでしょう。道徳教育、ひいては学校教育をめぐる様々な課題を解決し改善するため、私たちは本学がこれまでに培ってきた研究と教育の累積と実績をより広く社会に還元する絶好の機会が到来したと考えています。

-概要-

  • 名  称:学校教育研究科 道徳教育専攻 修士課程
  • 学  位:修士(教育学)
  • 教育目的:道徳教育の専門研究者・教育者の養成
  • 開設時期:平成30年4月(申請中)
  • 取得資格:専修免許状(教職課程申請予定)

◎上記の内容については、予定であり、変更になる場合があります。 

 

本件に関する問い合わせ先

麗澤大学 学校教育研究科設置準備室
segs@ad.reitaku-u.ac.jp