大学の方針
1. 学位授与方針
本学は、「人類に普遍的な道徳の最高原理に基づいた教育を行い、その精神の上に現代の科学と知識を十分に修得させる知徳一体の人材の養成」を使命としている。この使命に基づき、次のような人物の育成を教育目標として掲げている。
(1)大きな志をもって真理を探求し、高い品性と深い英知を備えた人物
(2)自然の恵みと先人の恩恵に感謝し、万物を慈しみ育てる心を有する人物
(3)自ら進んで義務と責任を果たし、国際社会に貢献できる人物
これらの人間像を「学士力」として言い換えれば、それぞれ、次のように表現される。
(1)物事を公平にみる力
(2)つながる力
(3)実行する力
本学の学位は、基本的に、これら3つの力を備えた学生に対し授与される。その具体的内容は、学部毎に異なってくるが、両学部に共通する学士力を、 a)知識・理解、b)能力・技能、c)態度・倫理性、d)創造性の4つの観点から整理すれば、次の一覧表の通りとなる。
本学では、今後、この一覧表を用いて、開講科目それぞれの展開方法、学士課程の学生に期待する教育水準などを継続的に確認していく。また、この一覧表に示された能力・資質・姿勢などを単位認定における判断基準の大枠として、同表を用いていく。よって、本学における学位は、かかる判断基準に沿って認定された単位を、卒業要件を満たす形で取得した学生に対し与えるものとし、もってこれを本学の学位授与方針とする。
学位授与方針に関する一覧表
| a)知識・理解 | b)能力・技能 | c)態度・倫理性 | d)創造性 | |
|---|---|---|---|---|
| (1)物事を公平にみる力 | バランスのとれた幅広い教養 | 物事の本質を見極める能力 | 文化と歴史の尊重 | 物事の展開を予想できる能力 |
| 文化・社会・経済を理解する能力 | 物事の背景を理解する能力 | 公共性と調和の尊重 | 物事を総合的に把握する能力 | |
| 問題を発見・分析する能力 | 数量的な処理能力 | 自由と責任の自覚 | 既知を異なった形で分ける能力 | |
| 論理を統合する構想力 | 情報リテラシーを活用する力 | 社会的責任の自覚 | 異なったものを統合する能力 | |
| (2)つながる力 | 多様性に関する理解 | 他者の立場を理解する能力 | 協調性と創発的意義の自覚 | 異なる意見をまとめる能力 |
| 異文化・異世代に関する理解 | 異文化・異世代との対話能力 | 長期的視点に立った態度 | 長期視点から現状を改善できる能力 | |
| 多言語・多文化社会に関する理解 | コミュニケーション能力 | 地球市民としての自覚 | 立場の異なる人とつながる能力 | |
| 自然と社会に関する知識 | 感性と情緒的能力 | 共生を尊重する姿勢 | 他者の可能性を活かす能力 | |
| (3)実行する力 | 他者の立場と痛みを感じる力 | 交渉と仲介ができる能力 | 教養を深めようとする姿勢 | 自己の主張や考え方を昇華させる姿勢 |
| 問題を解決する能力 | 自己を律する能力 | 誠実さと正義を大切にする姿勢 | 真理を追究する姿勢 | |
| 意志や情報を発信する能力 | 目標を掲げる能力 | ミッションを尊重する姿勢 | 元に戻って考える能力 | |
| コミットする能力 | プロセスを管理する能力 | 全体を活かそうとする姿勢 | 動きを起こす能力 |
2. 教育課程編成・実施の方針
本学では、倫理教育を核として教養全般の教育を行う。また、その教養教育を前提として専門教育の充実を図っている。その意味で、本学では、倫理教育が、教育の根幹を成すことになる。倫理教育に関しては、1年次に、必修科目として「道徳科学」の履修が義務づけられるが、その理解を深め、実践を促すには、道徳や倫理の問題を、社会的、国際的、経済的、経営的な脈絡の中で具体的に考えていく必要がある。そこで、本学の学生たちは、それぞれの分野において、倫理的な理想や理念をどのように展開するか、正義・公正・効率などの価値をどのように実現するか、多様性をどのように受け止めるかなどを学び、その経験を通じて、学位授与方針に定める3つの力(物事を公平にみる力、つながる力、実行する力)を育むよう期待されている。かかる方向へと導くため、本学は、次の教育課程編成・実施の方針を次の通り定め、各科目の教育内容の充実を図ることとする。
1)物事を公平にみる力
・幅広い教養を身につけ、多様な見方を学ぶ
・分析手法を理解すると同時に、その限界も学ぶ
・なぜ自由が責任を伴うのかなどを学ぶ・部分を詳細に学ぶとともに、部分を全体の中で位置づける必要性を学ぶ
2)つながる力
・社会の恩恵に感謝するとともに、よき伝統を受け継ぐ必要性を学ぶ
・地球と自然の持続可能性を実現するための具体的方法を学ぶ
・倫理的自覚を促すとともに、社会や未来世代に対する責任の重さを学ぶ
・新たな知恵は他者に共感し他者を理解するところから生まれることを学ぶ
3)実行する力
・他者や社会のために、率先して行動することの意義と必要性を学ぶ
・理想を社会の中で実現するための具体的方法や技能を身につける
・グループ・ワークなどを通じて、リーダーシップを身につける
・異なる発想や意見に耳を傾け、当初の理想を昇華させる知恵を学ぶ
3. 入学者受入れの方針
本学における入学者受入れの方針は、次の5つの要件から成る。
1)本学が掲げる教育理念に賛同できること
2)高等学校の教育課程(およびそれに相応する教育課程)を通して得られる知識や理解を有していること
3)高等学校の教育課程(およびそれに相応する教育課程)を通して得られる能力や技能を有していること
4)社会生活を行っていく上で必要とされる基礎的な態度や倫理性を有していること
5)新たな課題の発見や新たな解決法の提案などを行い得るだけの創造性を有していること
上記5要件のうち、第1要件は、もっとも重要な受入条件となる。
本学では、次の3つの力を備えた人物の育成をめざしている。
(1)物事を公平にみる力
(2)つながる力
(3)実行する力
それゆえ、本学では、これら3つの力を備えた人物に共感を覚え、またそのような人物になりたいと欲する学生であることを根本的な前提とする。
その上で、a)知識・理解、b)能力・技能、c)態度・倫理性、d)創造性の4つの能力や資質に関し、以下の事項のいずれかを満たすことを要件とする。
a)知識・理解
日本や世界の歴史・文化に関し、基礎的な知識を有していること
社会や自然の現象に関し、基礎的な知識を有していること
数学の基本的な概念、原理・法則などに関し基礎的な知識を有していること
日本語や英語などの言語に関し、基礎的な知識を有していること
政治や経済に関し、基礎的・基本的な知識を有していること
b)能力・技能
日本語を適切に表現し、的確に理解する能力を有していること
英語などの外国語を用いて、基礎的なコミュニケーションができること
情報機器やソフトウエアを用いて、基礎的な情報処理ができること
簿記などの会計に関する基礎的な知識や技能を有していること
c)態度・倫理性
平和で民主的な国家・社会を形成する市民としての権利と義務を自覚していること
社会やグループの一員として協調性をもって行動できること
一貫した正義観や倫理観をもって、自律的に行動できること
他言語や異文化に対して高い関心を持っていること
コミュニケーションを積極的に図ろうとする姿勢を有していること
d)創造性
自ら課題を見つけ、主体的に問題解決を図る資質を有していること
他人と協力し課題を見つけ、力を合わせて問題解決にあたる資質を有していること
物事の良き側面に目を向け、これを活かそうとする姿勢を有していること
自分の考え方を、論理的に整理し、分かりやすく伝える能力を有していること
以 上

















