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2018/07/12

オーストリアの国際学会で麗澤大学の道徳教育について発表

5月17日から18日にかけてオーストリアのスタイアーで開催されたアッパー・オーストリア応用科学大学主催の異文化国際学会で研究発表を行った。

同学会の委員会の主要メンバーの一人が同大学経済学部長Margarethe Überwimmer博士で、実は、昨年、私がオーストリアのウイーンで開催されたIAUPの世界大学総長協会会議で講演した際に、司会役を務めてくださった方である。その際、博士から、日本の道徳経営について質問があったが、それがご縁で、同学会へ是非とも参加するようご招待を受けたわけである。

私たちはフランクフルトで飛行機を乗り換え、リンツへ向かうつもりであったが、落雷を伴う悪天候という理由で、フランクフルト空港の飛行場に着いてから1時間以上も機内で待たされたあげく、ルフトハンザ・オーストリア航空共同運航のリンツ便がキャンセルとなった(空港の発着掲示板をみると、私たちの便名さえ消滅していた)。空港は、あちこちに長蛇の列ができ、大混乱になっていたので、しかたなくその夜はフランクフルトで一泊し、翌日、列車で5時間かけてリンツに向かうことになった。

思えば、ウイーンで開催されたIAUPの会議に参加した時も、航空会社社員の労働時間の問題でウイーン発のオーストリア航空の帰国便がキャンセルになり、一晩ウイーンで延泊した経験がある。今回もその悪夢の再現で、天候は回復していたにも関わらず、またもや「有意義な」体験をしたわけである。

しかし国際学会の開催地であるスタイアーは、美ししい自然をキャンバスにヨーロッパ中世の雰囲気を描いた絵画を見るような素晴らしい街であり、このような経験の後だっただけに、私が受けたインパクトはウイーンよりも大きかったかもしれない。

さて、私の発表は “Moral Education in the Japanese Tertiary Sector—Focusing on the Teaching of Morality and Business Studies—“で、日本の道徳教育、道徳経営、本学の経済学部で行われている道経一体コースについて発表した。フロアーと活発な質疑応答があったが、発表後もぜひ、いろいろと教えを乞いたいという要望があった。

以下は、同じく研究発表を行った副学長の堀内一史教授の報告である。ネイティブと比べても遜色のない英語力による、時折ユーモアを交えての質の高い発表は、このセッションの最後を締めくくるのに相応しいものだった。

「学会2日目の5月18日に、“Serving Other People: An Empirical Study of the Impact of Service Learning on the Moral Character of Students in Japanese Higher Education-A Pilot Test”(人に奉仕する:サービス・ラーニングが大学生の道徳的人格に与える影響-パイロット・テスト)と題して発表した。サービス・ラーニング(SL)とは教室で学んだ知識や技術を地域社会の問題解決にボランティアとして応用することで、学生が市民としての責任などを体験的に学ぶ教育方法をいう。研究発表では、本学でSLの授業を担当されている冬月律先生の全面的な協力を得て、SLの受講生を対象に事前と事後に行ったアンケート調査のデータとSLを受講したことのない学生を対象に行った調査のデータに基づき、SL受講者の方は未受講者よりも地域社会への奉仕の意識や社会的な責任意識がかなり高かったこと、またSL受講者がボランティアを経験する前よりも後の方がそうした意識が高かったことを説明した。」

学会初日にスタイアーにある中世の古城、Schloss Lambergで開催された歓迎晩餐会では、IAUPの事務総長でアッパー・オーストリア応用科学大学学長のGerald Reisinger博士が、私たちのテーブルまでわざわざ挨拶に来られ、ウイーンでの旧交を温めることができた。

実は奇遇なことに、リンツからフランクフルトに向かう際、博士のご家族と同じ飛行便を利用することになり、またまたいろいろと話が弾んだ。次回のIAUPの世界大学総長協会の会議で再会することを約束し、固い握手を交わして帰路に就いた。 “All’s well that ends well!”

中山学長による発表堀内副学長による発表
学会の様子ランベルグ城での歓迎晩餐会
経済学部長のÜberwimmer博士を囲んでスタイアーの町並み