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2007/08/03

日本健康教育学会での挨拶

本日(平成19年8月3日)、日本健康教育学会 (Health Education) 研修会主催の「健康教育者のためのスリーディセミナー‘07」の開会式が麗澤大学生涯教育プラザで開催された。参加者は約40名。今日から、キャンパス内 の宿泊施設も利用して、2泊3日のセミナーが行われる予定だ。開催会場の代表として、以下のような挨拶をする機会を得たので、ご報告したい。

「ご 紹介にあずかりましたように、今年の4月より麗澤大学学長に就任いたしました中山理でございます。日本健康教育学会のワークショップを中心とした研修会が 最初に本学で開催されましたのが平成10年で、今回でセミナーは10回目を迎えるとのことですが、そのような記念すべき節目の会を、本日、麗澤大学で開催 いたしますことは、本学といたしましても、また新学長といたしましても、非常に喜ばしく、また光栄に存じます。

さて会場校の麗澤大学 は、昭和10年に創立された道徳科学専攻塾という私塾を母体に発展し、昭和34年に麗澤大学外国語学部が開学しました。創立者の廣池千九郎は健康には人一 倍気を使い、生涯にわたって健康の大切さを訴えた人物でございます。と申しますのも、創立者本人が、病魔に苦しめられ、病がいかに人間の精神をむしばみ、 その人の人生を変えていくかを、身をもって体験したからです。

廣池は、明治43年(1910年)、『中国古代親族法の研究』と題する論 文を完成し、東京帝国大学に提出いたします。そして大正元年(1912年)に法学博士の学位を授与され(当時は文部省より)、これによって学者としての地 位と名誉を不動のものといたしました。ところが、それまでの猛烈な勉強の無理が重なったのか、これまで酷使してきた身体が限界に達し、生死の境をさまよう 大病に罹ってしまいます。このとき廣池は成功と幸福とは違うことを悟り、それまでの、自己の目標だけに向かって精一杯生きようとする人生を反省し、今後は 人間の生き方の指針として普遍的な道徳の確立をするために人生を捧げることを誓います。すると、まさに奇跡的と申し上げてよいと思いますが、廣池は、この コンヴァージョンによって一命を取り留めたのです。そして、その誓いどおりに、その後は道徳に基づく学校教育と社会教育の開設と運営に邁進いたします。

さ らに昭和12(1937)年には、群馬県の水上に私財を投じて温泉を購入し、社会教育施設を開設したします。病弱であった廣池は療養をかねて全国90余の 温泉を回ったのですが、その中でも谷川温泉が最上のものであると判断して、一大決断を下したと言われています。精神と肉体をあわせ救う施設として、温泉を 備えた谷川セミナーハウスを開設したのも、人々に健康になってもらいたいという廣池の悲願があったからでございます。

そのような創立者 の精神を継承する麗澤大学で、今日ここに、本学会が開催されますことは、まことに意義深いことであります。また『メタボリックシンドロームに着目した協働 と連携』という今回のテーマも、まさに私のために開催されたセミナーのようで意義深いものです。残念ながら私は、本セミナーに参加することができず、ご挨 拶だけで失礼しますが、セミナーの成果は後で豊嶋先生や岩田先生に伺うことにいたします。最後に、本セミナーの成功、そして日本健康教育学会のますますの ご発展と皆様のご活躍をお祈りいたしまして、会場校を代表しての挨拶といたします。」