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2007/11/05

藤本幸夫教授が韓国の宝冠文化勲章、東崇学術賞をダブル受賞

21世紀の大学は、世界トップレベルの大学と伍して教育や研究活動を行うことが要求されている。麗澤大学でもこの要求に応えるべく日々研鑽を重ねているが、最近、学術研究分野でその成果を高く評価された研究活動があるのでご紹介したい。

それは、麗澤大学のHPでも紹介されているように、大学院言語教育研究科所属の藤本幸夫先生による韓国語研究である。藤本先生は、その長年にわたる韓国語 学研究、韓国語教育、出版文化の研究が高く評価され、ハングル文化の発展への多大なる貢献に対し、今回、韓国の宝冠文化勲章授与の栄誉に浴されただけでな く、さらに、東崇学術財団より、東崇学術賞(功労賞)を授与されることも決まったそうである(この賞は著名な韓国語学者である金敏洙博士が設立した財団か ら贈られるもので、「東崇」というのはかつてのソウル大学[昔の京城帝大]があった場所の名前「東崇洞」に由来し、財団のオフィスもその場所にある)。こ れで学術的に評価の高い大賞を2つも受賞されたことになり、この慶事に対し、麗澤大学を代表して心からお祝いを申し上げたい。

本学では、梅田博之前学長も、平成3年に玉冠文化勲章を、平成11年に東崇学術賞をそれぞれ受賞されている。同じ大学の関係者で、それも韓国語の分野で、文化勲章と東崇学術賞のダブル受賞者が2人もいる大学は、おそらく麗澤大学をおいて他にないであろう。

今回の東崇学術賞の受賞に際し藤本先生を推薦された梅田前学長は、「藤本氏の研究は日本に伝在する韓国刊本の発掘と連動しており、韓国では失われてしまっている多くの韓国語資料を発見している」と、藤本先生の業績に賛辞を惜しまない。

日本には、韓国ですでに失われている韓国語学資料が多数眠っている。先生は、韓国留学を終えた帰国直後より、韓国本の発掘と調査に着手された。調査は40 年の長きにわたり、日本全国所在の約9割を終えたという。さらに明治期に日本からイギリスや中国に流失した韓国本を求めて、国内だけでなく、大英図書館や 台湾故宮博物院の調査も行われた。

その集大成が、2006年2月、京都大学学術出版会より刊行された『日本現存朝鮮本研究 集部』で、A4版、上下2段、総1316頁よりなる巨冊である。同書は、韓国のKBSや主要新聞紙上でも報道され、韓国と日本の学界からも高く評価された。

日本では、2006年11月、本書が中国文学研究に貢献したとして、橋本循記念会より阯・k賞が、韓国では、2007年3月、本書及び同氏の永年に亘る韓国学への貢献に対して、瑞松韓日学術賞が贈られている。

「先生の素晴らしい学問的業績には心から感服いたしております」と申し上げたら、「身に余る慶事が続くので、ちょっと心配です」と謙遜される藤本先生。そ の謙虚なお言葉は、廣池千九郎記念館に設置されている「宥坐の器」の教え(中国の故事にちなんだ器で、中庸の徳の大切さを表す)と重なり、頭の下がる思い であった。これからもますますのご活躍を期待する次第である。

勲章証を持つ藤本教授【研究室にて】

勲章証を持つ藤本教授【研究室にて】

『日本現存朝鮮本研究 集部』を はじめとした著書の数々

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