1. ホーム>
  2. 未分類>
  3. ボストン大学と共同で道徳教材の開発 その1

2009/09/17

ボストン大学と共同で道徳教材の開発 その1

去る9月7日から8日の2日にわたって、ボストン大学教育学部の倫理人格向上研究センターを訪問した。訪問の目的は、今年出版した『大学生のための道徳教 科書』の改訂と補助教材『大学生のための道徳教科書《実践編》(仮題)』の開発のために、同センターと道徳教材の共同開発を行い、本学の道徳教育の国際的 通用性をより一層高めるためである。

麗澤大学からは、学長・道徳科学教育センター長の中山理、「道徳科学」の授業を担当しアメリカの 人格教育(character education)に詳しい水野修次郎教授、国際交流センター長の堀内一史教授が参加した。今回のプロジェクトに関し、ボストン大学側でコラボレーショ ンを担当する教授陣は、Kevin Ryan博士(センター創設者)、Bernice Lerner博士(上級研究員)、Karen Bohlen博士(センター長、Montrose高校校長)でアメリカの道徳教育、特に人格教育の研究分野を代表する方々である。

今 回特に印象に残ったのは、アメリカ人の先生方が実に精力的だということだった。食事のときも会議の延長のような感じで、議論がやむことはない。1日目もそ うであったが、特に2日目は、朝の8時半から夜の8時半まで食事をとりながらのやり取りが続き、途中、キャンパス案内や参考文献の調査の時間はあったもの の、実に「仕事をした」と実感できる、実りの多い一日であった。

同行した水野教授の報告があるので、この場を借りてご紹介したい。

9月7日(火曜日)
名誉センター長で同センター創立者であるケビン・ライアン先生の経歴はアメリカの人格教育の発展の歴史そのものでした。ボストン市の位置するマサチュー セッツ州は、アメリカ独立革命の発端となる都市であり、その後のアメリカ精神の象徴となる都市です。人格教育はアメリカ建国の父から受け継いだアメリカの 伝統的価値を保持するという目的がありました。アメリカ民主主義を実際に機能させるためには、有徳な市民が投じる一票が必要になります。そのためにこのセ ンターは人格教育の推進に尽力をし続けています。
上級研究員であるカレン・ボーリング博士は、全米でも有名なモントローズ学校の校長先生でもあります。同校は人格教育を推進している学校として知られています。また、ベニース・ラーナー博士は同じく上級研究員として、また教育学部で人格教育を大学院で教えています。
同センターで、午前中にライアン先生から人格教育の核心の講義をいただき、その後麗澤大学の道徳科学教科書の内容について説明をしました。昼食をはさみな がら、ボストン大学教育学部長のコールマン教授、同センターと関係の深い現職教員2名を加えて、人格教育について議論を続けました。

9月8日(水曜日)
朝8時30分に、教育学部のGeneral studiesプログラム部長リンダ・ウエルズ教授に招待されました。General studies は、次の3つの講座によって構成されています。歴史社会学・社会科学、歴史人間学、レトリック学(英語、議論、批判的思考)。この学部は1・2年生の教養 学部に相当します。ボストン大学は、少人数(15名)の学生に対する教育に教員がチームで担当します。学生は、教員との関係性を通して、知的な啓発を受 け、学習の動機付けをされます。朝食会には3名の学生が話し合いに参加してくれました。
午後は、ボストン大学倫理人格向上研究センターと麗澤大学道徳科学教育センターとの共同研究について話し合いました。
詳細については、まだ検討中ですが、将来的に米国で英文にて共同研究の成果を出版する方向で話し合いを進めています。東洋と西洋でいう徳の内容を定義し、討論を重ね、両者に通底する徳を探求するという研究です。
以上、ボストン大学倫理人格向上研究センター訪問は、多くの成果がありました。グローバル化した現代社会では、道徳教育を研究し実践する研究所が多くあり ます。これらの研究教育センターと提携し、共同テーマを協力して研究することは、世界に同志を得たという感じがします。」

現在、麗澤大とボストン大の両センターでは交流協定の締結を含め、すでに共同プロジェクトが進行中であるが、その報告は次の機会に譲りたい。

ボストン大学教育学部倫理人格向上研究センターの教授陣と

ボストン大学教育学部倫理人格向上研究センターの教授陣と

ボストン大学

ボストン大学