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2010/11/12

淡江大学創立60周年記念行事に参加して

去る11月5日(金)から7日(日)にかけて本学の重要な提携 校である淡江大学を訪問し、創立60周年を祝う様々な記念行事に参加した。詳しい日程や内容などについては、同大学で英語の講義も担当している国際交流セ ンター長の堀内一史教授の報告書をご覧いただきたいが、実に盛大で素晴らしい行事の連続であり、本学と淡江大学の人的・教育的・学術的交流の意義を再確認 する絶好の機会となった。

11月7日(日)には蘭陽キャンパスで提携校の学長によるフォーラムが開催された。淡江大学の張家宜学長の流暢な英語による挨拶の後、アメリカ 合衆国から2校、ヨーロッパから2校、日本から2校、合計の6大学の学長が“New Trends in Higher Education”について、それぞれの立場から意見を発表した。私もスピーカーの一人として発表の機会を与えられる光栄に浴したので、本学の特色であ る倫理・道徳教育、日本の大学として初めて活用を宣言したISO26000、淡江大学との心温まる草の根交流について、以下のような項目を立てて紹介し た。

(1) Two Centers Supporting Moral and Ethical Education and Research
1) Reitaku University Business Ethics and Compliance Research Center(R-bec)
2) The Center for Moral Science and Education (CMSE)
(2) Declaration of the Practical Use of ISO 26000
(3) Developing the Relationship with Tamkang University

発表後、本学との交流を申し出た大学もあり、実に有意義なフォーラムであった。このような貴重な場を提供して下った張学長をはじめ、大学関係者の方々に対し、改めて深い感謝の意を表したい。

同日の夜には本学を卒業したOG・OBの同窓会をシェラトンで開催し、楽しいひと時を過ごすことができた。総勢43名もの卒業生が集まったの は、本学別科の卒業生で国際交流課職員の中島淑子さんの努力に負うところが大きい。中には、来年度麗澤に入学するご子息と同伴で参加している卒業生も何人 かいた。親子二代にわたって麗澤ファンがいることを知って嬉しく思った。

今後も、本学と淡江大学の更なる交流を願ってやまない。
*                *

【堀内 一史教授(国際交流センター長)の報告】

参加者: 中山 理学長、 同 淳子夫人、 堀内 一史国際交流センター長、
中島 淑子主管
【日  程】
11月5日(金)
淡江大学主催夕食会(台北市内、圓山ホテル)
11月6日(土)
祝賀式典(淡江大学淡水キャンパス)
昼食会(図書館最上階の覺生メモリアルホール)
来賓、淡江大学OB・OGを迎えての祝賀夕食会
(台北市内のコンベンション・センター)
11月7日(日)
プレジデント・フォーラム(蘭陽キャンパス)
呉清基教育大臣主催昼食会(台北市内、君品飯店)
台湾在住麗澤大学卒業生の同窓会(シェラトン ホテル)

【特記事項】
1. 祝賀式典
祝賀式典は馬英九総統の臨席を得て行われたが、私立大学の記念式典に総統が臨席するのは異例のことらしい。
英文の日刊紙『ザ・チャイナ・ポスト』は、囲み記事(11月7日、7頁)で、「60周年祝賀会の重要性は、馬総統、ニュージーランド元首相、ワイカト大学総長をはじめとする世界各国から34名の学長、副学長など、錚々たる来賓の顔ぶれからも伺えると報じた。

2. 式典2日目のプレジデント・フォーラムでの発表者とタイトルは以下のとおり。

(1)「社会正義・平等へのコミットメント: サンフランシスコ州立大の『こころの
かたち』」
-ロバート・A・コリガン (Prof. Robert A. Corrigan)
/米国サンフランシスコ州立大学学長
(2)「高等教育における新しい潮流:欧州の大学の視点」
-ヴァクラヴ・ハムプル (Prof. RNDr. Vaclav Hampl)
/チェコ共和国チャールズ大学プラハ校学長
(3)「グローバル・ネットワークと日本における女性の高等教育: 津田塾大学の
場合」
-飯野正子 /津田塾大学学長
(4)「21世紀の教育:なぜ国際プログラムを拡大しているのか」
-ジュディス・A・ラマリー (Prof. Judith A. Ramaley)
/米国ウィノナ州立大学学長
(5)「高等教育における知のモラルの再構築:麗澤大学の挑戦」
-中山 理 /麗澤大学学長
(6)「高等教育における潮流:欧州の大学の視座」
-レナ・ガーホルム (Prof. Lena Gerholm)
/スウェーデン王国ストックホルム大学副学長

どの発表も斬新なアイデアと示唆に富むものであったが、本学に関して言えば、中山学長による大学の社会的責任に関する麗澤の先駆的な挑戦、本学 学生と淡江大学留学生による草の根交流の美談は多くの聴衆に感銘を与えたらしく、持ち時間が若干超過していたにもかかわらず、時間係が気を利かせてベルの 音をほかのソフトな音に変えたほどである。
その後、米国ミシガン大学フリント校のジェラルド・ヴォ―ランド副学長から倫理・道徳に関する学術交流の誘いを受けるなど、高い評価を得た。

3.台湾在住の麗澤会員の同窓会をシェラトンホテルの中華飯店で開催し、最長老の久志本一彌氏をはじめ43名の卒業生が参加した。

【所  見】
5年前の55周年記念式典に比べて今回強く感じたことは、麗澤大学が淡江大学のなかでかなり重要視されていたという点で ある。プレジデント・フォーラムに日本から2校が参加し、それに麗澤大学が含まれていたこと、新任の日本語学科の馬 耀輝主任と施信余助教授が、ほぼ付きっきりで本学にアテンドして下さったこと、前主任の彭春陽助教授とご夫人が歓待してくださったことなどからも、そのこ とを窺い知ることができる。

1981年に学術・学生交流協定を締結し、翌82年から交流をはじめた本学と淡江大学との交流史は、交流期間の長さでは2番目に位置するが、派 遣と受け入れの人数の実績では最多を誇り、もっとも交流活動が充実している。これだけの実績を持つ大学は他にないと言える。こうした交流の実績が、麗澤大 学が重要視されるようになった大きな一因と考えて間違いないだろう。
大切な学生を海外へ派遣する大学の立場から考えて、安全であり、生活環境が整っている台湾の淡江大学への学生派遣は、本学にとって貴重な資産であり、今後もさらに充実させていく必要性を、今回の訪問ほど強く感じたことはない。

最近、本学から淡江大学へ留学する学生数が激減している。受け入れが30名であるのに対して、現在3名を派遣しているにすぎない。海外提携校と の持続可能な関係を構築するには、片務的な交流では困難が生じる可能性が高い。その点で、今後は、さまざまな手段でこの片務性をバランスさせていく必要性 がある。
そこで以下、4点を提案して今回の出張の報告を締めくくりたい。

① テレビ会議システムを利用した、学生同士の会話プログラムの新設。すでに早稲田大学や東京外国語大学と進められているように、本学も、Iラウンジを利用し た、学生同士による英語、中国語、日本語などによる対話形式のTVミーティングを定期的に開催して、淡江大学と本学の交流をさらに深める(システムは遠隔 授業で利用している)。
② 本学の「留学フェア」で淡江大学のブースに、淡江大学からの留学生も待機させ、大学の良さを直接日本人学生に紹介してもらう機会を設ける。
③ 淡江大学は最初にダブル・ディグリー提携を交わした大学である。学部のみならず大学院のダブル・ディグリー化を図ることで両校の教育・学術交流を促進する。
④ 教員の交換はすでに進行中であるが、本学の特色である道徳教育のテキストを共同執筆するなど、道徳・倫理の分野での学術研究交流を推進する。
(文責:堀内一史)

祝賀式典での淡江大学学長の挨拶

祝賀式典での淡江大学学長の挨拶

本学からの留学生と淡江大学生との記念撮影

本学からの留学生と淡江大学生との記念撮影

学長フォーラムでの発表①

学長フォーラムでの発表①

学長フォーラムでの発表②

学長フォーラムでの発表②

学長フォーラムの様子

学長フォーラムの様子

蘭陽キャンパスでの昼食会

蘭陽キャンパスでの昼食会

OBOG同窓会

OBOG同窓会

呉清基教育大臣とともに

呉清基教育大臣とともに

日本語文学系の先生方とともに

日本語文学系の先生方とともに