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2011/03/30

ボストン大学訪問

―品性教育の重要性を再確認したモントローズ校訪問―

今回のボストン大学の訪問は2度目になる。昨年、ボストン大学と麗澤大学は学術交流協定を締結し、ボストン大学の倫理・人格向上センター(現在は人格・社会的責任センター[Center for Character and Social Responsibility]と改名)と、本学の道徳科学教育センター(Center for Moral Science and Education)とで、人格教育の研究および教材開発を行うための共同プロジェクトを立ち上げた。その一環としてHappiness and Virtue: Beyond East and West a New Global Responsibilityという著書を共同執筆することになり、新任のプロヴォストのジーン・モリソン氏との面会、共同執筆の内容の最終確認、来年度のシンポジュームの打ち合わせなどで渡米したわけである。

共同プロジェクトについてはすでにブログで紹介しているので、今回はモントローズ校訪問についてお話ししたい。協力するボストン大学側のセンター員の一人、カレン・ボーリン博士は、ボストンの名門、モントローズ中高等学校の校長でもあり、是非、同校を視察してもらいたいというお誘いを受けた。モントローズ校は品性教育を重視し、品性が向上すれば学力も向上することを実証した学校でもあると聞いている。喜んで訪問のお誘いを受けることにした。

今回の東北地方太平洋沖地震については、同校から学校をあげてのお見舞いと激励の言葉をいただき、非常にありがたく思っている。生徒からは心のこもった寄せ書きまでいただいた。この場を借りて改めてお礼を述べたい。

以下は、訪問に同行した国際交流センター長の堀内一史教授の報告である。

「モントローズ中高等学校は、州政府、宗教団体から財政的に独立した私立学校(Independent School)として1979年に創設された。カトリックの教えをバックボーンに据えた「人格教育」をその教育の根幹に据える女子中高等学校(6年生~12年生)として、今注目を集めている。構内にはチェペル(礼拝堂)があり、礼拝堂付き牧師も配属されている。

学校はマサチューセッツ州の州都ボストンの近郊メッドフィールドにあり、生徒はボストン近郊から通っている。海外留学生も受け入れている。79種類の科目を教え、1999年『ボストン・マガジン』誌上で、ボストン近郊の私立学校でトップ10内にランクされた。卒業後、ハーバード大学、ボストン大学などの名門校に進学する生徒も少なくない。生徒数は172名。教員数は27名(ホームページより)。

校長のカレン・ボーリン博士は米国内の人格教育の権威の一人で、ボストン大学人格・社会的責任研究センターの前センター長を務めた。麗澤大学と同センターとの共同プロジェクトの執筆者でもある。

3月24日、同校に校長を訪ねた。学校に到着した私たちは、ボーリン校長と満面に笑みをうかべた4人の12年生(最終学年)の心温まる出迎えを受けた。予期せぬ歓迎ぶりに感激した中山学長は、校長や生徒と握手や挨拶を交わした。校長からの最初の質問は、未曾有の大災害に見舞われた日本の状況についてであり、日本の窮状への関心の高さと校長の深い配慮を感じた。

控室で歓迎を受けた後、生徒全員が集合している講堂に案内された。まず、被災地の人々に対する黙祷を捧げた後、ボーリン校長は私たちを生徒に紹介してくださった。そして、4人の生徒による歓迎のあいさつ、6年生、8年生、12年生による学校での学びや生活についてのスピーチ、アカペラの合唱が続いた。これらはすべてこの日のために生徒が準備してくれたものだ。しかも、授業を一時中断して、集会を行うという歓迎ぶりだった。

中山学長は即興ながら格調高い挨拶のスピーチを行い、生徒たちに大きな感銘を与えた。その後私たちは、数名の生徒から「今日本が直面している大きな問題は何ですか」「大学としてこの危機にどのように対応していますか」「私たちが日本の人々にできることは何ですか」といった質問を受け、それらに答えた。私たち一人ひとりにプレゼントが用意されていたが、赤表紙の厚手のノートに書かれた寄せ書きには何よりも感銘を受けた。各頁には生徒たち思い思いの形で私たち日本人に勇気と希望を与えてくれる言葉が挿絵を交えて綴られていたからだ。集会での質問にせよ、ノートにせよ、隣人への思いやりや奉仕の精神といった、生徒たちが日ごろ受けているであろう薫陶の質の高さとその確実な成果を余すところなく窺わせるものであった。」

モントローズ校の前で

モントローズ校の前で

中庭に張り出したウッドデッキでの記念撮影

中庭に張り出したウッドデッキでの記念撮影

若さはち切れる笑顔で出迎え

若さはち切れる笑顔で出迎え

中山学長を出迎える生徒と校長

中山学長を出迎える生徒と校長

ボーリン校長に「麗澤」の語義の入った扇子をプレゼント

ボーリン校長に「麗澤」の語義の入った扇子をプレゼント

歓迎の余興として「stand by me」を合唱する生徒たち

歓迎の余興として「stand by me」を合唱する生徒たち

歓迎のスピーチ

歓迎のスピーチ

各学年を代表する生徒のスピーチ

各学年を代表する生徒のスピーチ

会場を沸かせた6年生のスピーチ

会場を沸かせた6年生のスピーチ

「麗澤」の語義を説明する校長のボーリン博士

「麗澤」の語義を説明する校長のボーリン博士

即興のスピーチを行う中山学長

即興のスピーチを行う中山学長

生徒から、学長に手渡された贈り物

生徒から、学長に手渡された贈り物

東日本大震災の被災者への応援メッセージ

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