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2013/11/14

ベトナム訪問<その2>

今回のベトナム訪問には、ベトナム国家大学(ホーチミン市校)人文社会科学大学での講演会の他に、下記のような有意義な活動も含まれていた。
梅田 徹 教授からの報告をご紹介したい。


ベトナム在住卒業生との同窓会(11月5日)


11月5日の夜、ホーチミン市内のレストランで、ベトナム在住の卒業生を迎えて同窓会を開催した。会には、麗澤大学中国語学科卒業の敷田透さん(51期)、同じく中国語学科卒業の牧之内(旧姓瀬川)友美さん(53期)ご夫妻、国際経営学科卒業のリュウ・ヴァン・タインさん(67期)、グェン・ティ・ゴク・マイさん(日本語・日本文化専攻)らのほか、中山学長をはじめとする私たち麗澤大学側の参加者を含めると9名の出席があった。とくに、メガテックベトナム有限会社の副社長である、リュウ・ヴァン・タインさんは、はるばるハノイ市から駆け付けていただいた。

和やかな雰囲気のなか、麗澤大学の発展の様子、参加者が在学した頃の思い出や雰囲気、ベトナム現地の経済や事業の話など話題は多方面におよんだ。中国をはじめとする海外駐在が長期にわたり、現在はYKKベトナムの社長を務めている敷田さんからは、麗澤大学の学生をインターンとして受け入れることについて協力したい旨の言葉をいただいた。麗澤大学としても学生を送り出す体制を整えたいということで、今後はその実現に向けて調整が図られることになるだろう。



カメヤマローソク現地法人訪問(11月6日)


カメヤマ株式会社は日本国内のローソク市場の6割を占める業界トップメーカーで、昭和初期の創業から85年以上の歴史を誇る。米国に進出していた時期もあったが、現在では、日本国内のほか、マレーシアとベトナムに設立した現地法人工場においてローソク、キャンドル等の製造を行っている。

私たち一行は、11月6日、ベトナム中部のダナン市にあるベトナム現地法人の工場を訪問した。最初に、カメヤマ株式会社執行役の奥野孝之氏、現地日本人責任者の前田知孝氏をはじめ、現地の幹部らから、同社の事業内容、海外での事業展開に関するご苦労について話を伺った。ローソクの原料はパラフィンで、パラフィンは石油を精製して作られる。外国産の安いパラフィンを使うこともできるが、日本から輸入したパラフィンしか使っていないそうだ。カメヤマは高い品質を維持するためにこの姿勢を崩さないのだ。そのため、海外工場で製造したローソクは日本国内に向けて出荷されることになる。今後の課題としては、ベトナムの経済発展につれて上昇する人件費にどう対処するか、縮小傾向にある日本市場に対しどのようにして需要を掘り起こしていくか、というところにあるようだ。

幹部との懇談の後、実際に工場内を見学させていただいた。機械化は進んでいるが、労働集約的な作業がまだかなり残っていた。社員は約850人。工員の多くは女性である。ベトナム人女性は勤勉で手先が器用だそうだ。工場内を案内された私たちに何人もの女性工員が微笑みかけてくれた。工場で働く女性たちが明るい雰囲気のなかでにこやかに作業していた様子が印象に残った。










ベトナム出張報告


最後に、今回の出張には、通訳として大活躍した、本学言語教育研究科2年のマイ•ゴック•ラン(Mai Ngoc Lan)さんの、出張報告をご覧いただきたい。


アルバイトとして通訳を始めたのが7年前のことで、初めての通訳のことは未だに明確に覚えている。日本語とベトナム語は、言語学的に違いが多くある上、言葉の背景にある文化的な要素も様々で、お互いの言語を通訳する際は、「頭の体操になるね」なんてことも言われているが、一度はまってしまうと、抜けられなくなるものだ。

今回の中山学長の出張に同行させていただき、今まで経験をしたことのない非常に貴重な経験ができたと思う。

気温25℃のホーチミン空港国際線ロビーの中央出口で学長ご一行と合流した11月上旬の日。いつもなら多少の緊張感が漂う中にいる状態なのであるが、出口で大きく手を振った私に、中山学長も優しそうな笑顔で手を振り返してくださったおかげで、魔法のように、緊張感が消えた。

これまで沢山の通訳の経験を積んできたが、大学の学長やシンポジュームの通訳は今回が初めてで、何よりのいい思い出になるような経験ができた。中山学長をはじめ、堀内先生に、梅田先生の学問的なお話などを聞かせていただき、自分の物事を観る見方もいい方向に変わりつつであると実感した。

講演会で通訳をするマイさん(右)

また、シンポジュームの通訳は本当にいい勉強になったと思う。自分の専門でない経済の講演や、歴史の講演を通訳したことによって、様々な今まで知らなかった知識を吸収できて、自分の知識が増えたことが何より嬉しかった。先生方の講演を聞いていたのがホーチミン国家大学の日本学科の学生なので、日本語が分かるということで、敢えて、パワーポイントを日本語のままで、代わりに丁寧で、見本になるような通訳を試みた。その結果、ホーチミン大学の先生に「本当にきれいな文章!通訳がうまいね」とお褒めの言葉もいただいた。

今回の出張を通じて、沢山のいい収穫があったので、それらをより良い「実」に育てて行くことに努力していきたいと思う。



◆「ベトナム出張報告<その1>」の記事はこちら。
http://www.reitaku-u.ac.jp/president/essay/20131114-5976.html