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2017/07/25

『ラビンドラナート・タゴールと日本』をインドで出版

この度、『グルデヴ・ラビンドラナート・タゴールの初訪日100周年:ラビンドラナート・タゴールと日本:「タゴールと日本、日本文化の諸相」に関する国際会議論文集』(Gita A. Keeni, ed., Rabindranath Tagore and Japan: the Proceedings of the International Conference on ‘Tagore and Japan & Various Aspects of Japanese Culture’ [Granthana Vibhaga, Viva-Bhatati], 2017 )を上梓した。

本書には、インドのモディ首相、西ベンガル州のトゥリパティ知事、タゴール国際大学ショポン・クマール・ドット副学長代行、独立行政法人国際交流基金ニューデリー日本文化センターの宮本薫所長、在コルカタ日本国総領事館の田中康彦総領事代理らのメッセージを初め、日印の学者40人の論文発表要旨が収載され、日本のB5判に相当する装丁で、ボリュームも全体で280ページにも及ぶ。編集者は、国際会議の事務局を務められたタゴール国際大学のギータ・キーニ日本学科長で、本学からは、経済学部の竹内啓二教授(「タゴールと廣池千九郎の教育観」)、小生(基調講演・「日本式庭園とその自然観」)、外国語学部の犬飼孝夫教授(「日本の道徳の起源:聖徳太子の17条憲法」)の論文要旨が含まれている。

 

すでに、この国際会議については、本学のウェブページでも紹介したが、本書を是非とも上梓したいと考えたのには、二つの理由がある。まず第一は、本学とタゴール国際大学との共催で、タゴール初訪日100周年と本学の創立者廣池千九郎生誕150年を記念し、両国の学術・文化交流を図るために国際会議を開催したこと。そして、この記念すべき事業を書物という形で記録として残し、高等教育機関において今後の日印関係をさらに発展させる一歩にしたいと思ったからである。

もう一つは、現地のコルコタのタゴール・ハウスを訪れて、本書上梓の決意をさらに強くしたこと。タゴール・ハウスは、アジア人初のノーベル賞受賞者のタゴールの生家であり、コルコタの観光名所にもなっている。そこには、立派な建造物は言うまでもなく、タゴール家の調度品や絵画、タゴール自身が使っていた日用品など、当時の暮らしを垣間見ることができる遺品が展示されている。中でも私の印象に強く残ったのは、タゴールと日本との関係を示す展示室である。というのも、それを中国の展示室と比べると、展示物の訴える迫力や部屋の装飾だけをとっても、日本の方がどう贔屓目に見ても、見劣りがするように思えたからだ。タゴールの訪日は5回あり、岡倉天心、河口慧海、野口米次郎らとの親交があっただけでなく、「日本紀行」という作品も残されている。それに対し、訪中は一度しかない。そう考えると、タゴールと日本との交流はもっとアピールすべきだと考えたわけである。本書がその一助となればと願っている。