1. ホーム>
  2. 未分類>
  3. 外国語学部の選択科目「日本文化入門」で特別講義を実施

2014/12/18

外国語学部の選択科目「日本文化入門」で特別講義を実施

加工 外国語学部の川久保剛准教授が担当する「日本文化入門」の授業で、2週に渡って外部講師を招いて特別講義を実施。12月10日には江戸千家宗家蓮華菴副家元の川上紹雪先生が「日本文化としての茶道文化」と題し、茶道の奥深さと魅力を語りました。(関連記事はコチラ

 川上先生はまず、流儀を「茶の湯」という山に登るための登山道に例え、茶の湯の稽古とは、その山に登るための方法論・道具・予備知識であると定義付けました。
 そして、①飲料としてのお茶、②お茶の起源と世界への伝播、③茶の湯の構成と特質、④茶の湯の理念と日本人の思考、⑤茶道を現代に実践する意義という5つの点から茶の湯の魅力を解説。茶の湯を成立させるのに必要な要素は、道具、点前、人の3つで、言語に例えるなら、点前は文法、道具は語彙であり、文法や語彙を駆使ししながら、亭主は意思表示をし、また、客は亭主の思いを感じ取るというコミュニケーションが大切であると語りました。
 次に、言語と文化の間にある循環的因果関係について触れ、日本語特有の曖昧さは「暗黙の了解」と「他人への配慮」という極めて日本的な「情緒的思考」によるものと説明しました。例えば、江戸時代の日本人は「四十八茶百鼠」という言葉があるように、48種類の茶色、100種類のねずみ色を認識していたと言われています。これは両極の間に多くの価値を見出そうとする日本文化特有の柔軟さの表れだと語りました。
 続いて、川上先生が席主として実際に開かれたお茶会の様子を多数の画像で紹介しながら、お茶席に招かれた際のポイントを解説。4月末のお茶会であることと、男性が多く参加したことから、「端午の節句」を連想させる数々の道具が写真で投影されると、履修者、聴講者の注目が集まりました。
 最後に、お茶会と聞くと堅苦しく思われがちですが、亭主と客のお互いが相手のことを思う心で成り立っているものなので、流儀や作法にとらわれず、ぜひ足を運んで茶の湯に触れていただきたいと結びました。
 担当の川久保准教授は「茶道文化を紐解くことで、日本文化の謎解きに繋がる貴重なお話をいただきました」と感謝の言葉を述べ、和やかな雰囲気の中、特別講義は終了しました。

IMG_8367

特別講義の様子

IMG_8413

川上先生を囲んで

IMG_8405

質問に応じる川上先生