「森との共生」を目指すキャンパス

校舎「あすなろ」は、創設者の精神『仁草木におよぶ』(慈しみの心は、人間はもとより植物にも及ぶという倫理的自然観)に基づき、「森との共生」を目指すキャンパスづくりをコンセプトとして建設されました。廣池学園の建学当時から緑を守り続けてきた森・緑地「スケルトン」(骨格となる緑)と、活動に応じて変化していく緑地「インフィル」とに区分したうえで、その環境に調和するように設計。「校舎かえで」のある大学中心ゾーンと、道を隔てた「生涯教育プラザ」とをつなぐ位置にあることから、林や広場などを媒介として、大学キャンパス全体のつながり強化を図る重要な校舎となっています。

キャンパスづくりのコンセプト

  1. 「森(自然)との共生」をコンセプトに「仁草木に及ぶ」の精神を具現化
  2. 校舎を包む木々が階ごとの景色に変化を与え、鳥の目で森(自然)が楽しめる
  3. 木々が直接日光を遮り、涼しい風が期待できる等自然エネルギーを活用した省エネ構造
  4. 各階にコミュニティサークルを配置し、廊下をコミュニケーション空間に
  5. 既存校舎との間を結ぶ歩道橋でキャンパスの連続性を保持
  6. 建設のために伐採した木を窓枠やベンチに利用する等、資源利用の高効率化

2012年度グッドデザイン賞受賞

「あすなろ」は2012年度グッドデザイン賞を受賞しました。
この受賞は、建物そのもののデザインはもちろんですが、この「森との共生」というコンセプトが高く評価されたもので、審査委員からも以下のようなコメントが寄せられています。

「施設の中に森をつくるのではなく、森の中に施設を創るという視点が嬉しい。時が育んできた森の中につくることで、樹木の見せる表情も豊かで、四季の移ろいも生活の一部となる。また、施設や動線も森に譲って変形し、自然への謙虚さを育む空間を具現化している。さらに、使われない期間もある大学校舎として、森の中にある利点を生かして、自然採光と通風を重視している点も、単に環境負荷低減だけでなく、「自然を皮膚に感じる空間」として優れている。この校舎とキャンパスが、10年後、20年後と時を経て、さらに森と一体化していく時間が楽しみである。」

校舎「あすなろ」について