麗澤大学創立者の廣池千九郎が唱えた、
「仁草木に及ぶ」
(慈しみの心は、人間はもとより植物にも及ぶという倫理的自然観)
彼は、その理念に従い、
キャンパス内にある樹木を大切にして
講堂、寄宿舎などを建設しました。

このエコロジカルな理念は、今日でも受け継がれています。
校舎「あすなろ」も「森との共生」
コンセプトとなっています。
麗澤大学のキャンパスは、学生・生徒・園児・教職員及び法人関係者をはじめ、本キャンパスを訪れるすべての人々が、創立者廣池千九郎の仁愛の精神に触れ、道徳心を養うことの出来る環境づくりをその基本理念としています。
廣池千九郎の考え方のひとつに「三方よし」というものがあります。「三方よし」とは、自己、相手方、第三者のそれぞれの利益を図るように配慮することがモラルであるという考え方で、現在、世間一般に近江商人の心得として知られている「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」は、廣池の思想に由来するものと言われています。
2013年に改築した、学生寮グローバル・ドミトリー(Global Dormitory)も、廣池千九郎の理念に基づき、緑豊かなスペースが創設されています。寮のリビングは、グリーン・ビュー・ラウンジと言われるように、ユニット・メイトの憩いと交流の場であると同時にどのラウンジからも周囲の緑が満喫できるように設計されています。
また、周辺の道路を通る地域の方々にも安心感と快適感を与えるように、周囲の環境も含めたランドスケープ・デザインの観点から考えられています。
例えば、寮と道路の境界を金属のフェンスから植え込みを中心とする緑地に変え、快適なセミ・パブリックゾーン(バスケットコート、ウッドデッキ、樹木と芝生のグリーンスペースなど、屋外でのアミ二ティーゾーンが広がり外部との一体感を演出する中間領域)を設けました。
これは①大学、②寮生(プライマリー・ユーザー)、③通学路として利用する小学生、麗澤中・高校へ通う中・高生、地域住民の方々(セカンダリー・ユーザー)にとって学生寮の価値の最大化を図るように考えられたもので、創立者廣池千九郎の「三方よし」の考え方をランドスケープ・デザインに応用したものと言えるでしょう。