衆議院議員の小池百合子氏が講演
2008.10.11

「持続可能性をいかに実現するか-環境と成長・高い生活水準との両立-」を総合テーマとする麗澤オープンカレッジの平成20年度後期第2回特別講演会が 10月11日に開かれ、衆議院議員で元環境大臣の小池百合子氏が「地球と日本の守り方」と題して講演し、310名が熱心に聴講しました。

小池氏は現在、全世界を震撼させている金融問題を例にとり、世界が単に一国の努力や対応では様々な問題を解決できない状況になっており、環境問題についても地球全体が一丸となって対応する必要があることを強調しました。

続いて、スクリーンにドバイやアブダビの映像を映しながら、今、中東ではゼロ・エミッション(CO2排出、ごみ排出をしない)の都市を構築したり、脱石油 経済社会を目指した人・物・カネ・情報を基盤とする国作りが進んでいると紹介し、産油国でさえ石油に頼らない体制を築きつつあることを指摘しました。

また、イギリスの国家戦略としての環境に対する取組み(七位一体)を事例として、日本も技術一辺倒の部分的な参加ではなく、世界を巻き込んだ戦略的な取組みをするべきであり、日本国としてのタスクフォースが必要であると述べました。

さらには、日本は世界に冠たる環境先進国家として、環境と経済が好循環する社会を形成し、地球温暖化問題で世界をリードするためには、一人ひとりが問題を 共有し、かつその解決のための取組みに共感し、実際に行動することが必要であると指摘。環境大臣として自身が提案した「クールビズ」や「もったいないふろ しき」を紹介し、地球温暖化防止といった大義だけではなく、国民の共感が得られるような政治が必要であると述べ、我々の身近なところでは、古来から言われ ている「夏炉冬扇(かろとうせん)」を改めて思いおこし、エネルギーの使い方に無駄がないか、一人ひとりが自分の生活を見直してほしいと語りかけました。

最後に、ジョージタウン大学のクライン教授が提唱した「国力」=「ハードパワー(人口+経済+国防)」×「ソフトパワー(戦略+意 思)」という国力の計算式に触れ、戦略次第で国力というものは様々な可能性を秘めていると指摘。これからの日本は女性がリードする「女性力」が重要である と強調し、講演を締め括りました。

挨拶する小池氏

講演する小池氏

画像を投影して説明

熱心に聴き入る聴講者

質疑に耳を傾ける

質疑に答える小池氏