環境マーケティング 特別講義(10月16日)
2008.10.20

ゲリラ豪雨、真夏日の長さなど、中緯度に住む日本人にも気候変動・地球温暖化をヒシヒシと感じる昨今。温暖化の原因を工業化など人為的CO2増加と、世界 中の科学者の知を総括して結論づけたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は2007年度のノーベル平和賞を受賞しました。

そのIPCCを支える世界的科学者の1人として、ノーベル平和賞の賞状のレプリカをもらったという西岡秀三氏は、大変わかりやすく、ごく一部の「温暖化ウ ソ」説を主張する人達の書籍についてもていねいにレビューしながら、産業革命後約2℃上昇していることを説明。気候変動は、これまで私たちが生活の前提と してきたことが通用しなくなる危険なものであることを納得させてくれました。

気候の安定のためには「世界のCO2排出量を 2050年に半減以下に」しようというのが、日本の「美しい星50」の提案ですが、西岡氏を含む日本の60人の学者による「2050日本低炭素社会」プロ ジェクトチームは、07年2月“2050年にCO2を1990年比70%削減”を提唱しています。

それには、白熱灯を蛍光灯や LED(発光ダイオード)に切り替えたり、都市をコンパクトシティにして、自動車による移動を減らし、ライトレール(新型路面電車)、自転車、徒歩で行動 できるようにする。この転換は、「フォアキャスティング」(現時点から将来を見る)方式でなく「バックキャスティング」(望ましい将来像を描き、それに至 る道筋を作る)方式で――と分かりやすく結ばれました。

オープンカレッジの受講生や土井正先生の修士課程の学生も参加し、盛り上がりました。
(経済学部教授 大橋 照枝記)

大橋教授による紹介

豊富な資料を用いた講義

熱心に受講する学生たち

学生でいっぱいの教室