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教育・研究
2013.09.19|最終更新日:2020.07.24|

FD(ファカルティ・ディベロップメント)研修会を開催

 9月18日(水)15時から本学FD委員会主催のFD研修会が開催されました。2学期の授業開始を目前に控えた時期でしたが、教員34名、職員19名、合計53名が出席しました。

講師の塩原一平教授

 この日は、山梨学院大学でFD委員会委員長を務められている塩沢一平教授に来ていただき、「学生の学修意欲を高めるためのFD」と題してご講演をいただきました。初めに、FDはどうして必要なのかという問いが発せられ、大学進学率の推移や学生の多様化の状況等の解説があった後、結局は「義務化されているから」という回答には、「なあーんだ」という空気が教室中に満ち溢れた感じでした。しかし、大学設置基準によって義務付けられているのだ、ということは強く記憶されたと思います。

 このように、塩沢講師は、参加者への質疑をはじめ映像や画像を用いながらアクティブ・ラーニングの模擬授業のような形式で話を進められ、内容もさることながら、講演のスタイルも参考になったことと思います。また、塩沢講師の「大学は厳しい環境の中に置かれていますが、まだまだやれることは沢山あり、日本一の大学づくりを目指して頑張りたい」という締めくくりの言葉は大変迫力のあるものと受け止められました。

 講演終了後も、核心的な質問が多数出され、塩沢講師には終了時間を超えて丁寧に回答していただき、好評のうちに会を閉じました。

 FDもさることながら、アクティブ・ラーニングやPBL、サービス・ラーニング、ルーブリック等々、アメリカ直輸入の言葉やツールが次々と紹介され、大学関係者はそれを理解するだけでも多くの労力を必要とするような状況に置かれています。しかし、大学が本来の役割に立ち返り、構成員たる個々の教職員が意欲を高め、パフォーマンスを向上させていくことが厳しい状況を打開していくための大きな力になるのだということを改めて認識できたように思います。