お知らせ

その他
2013.12.06|最終更新日:2020.07.24|

街は僕たちが守る!-「光ヶ丘 ちびっこ探偵団」

この事業は、子どもたちが地域に愛着をもち、大人自身も子どもたちを見守り、街の安全を意識してほしいとの目的で、街歩きのイベントを開催しています。昨年は「忍者まちをはしる ~わっとほーむ光ヶ丘の巻~」と題したイベントが開催され、人気を博しました。今年のテーマは初の試みとなる「わっとほーむ光ヶ丘 なぞときイベント ちびっこ探偵団」。

一生懸命訓練に励む子ども達

本企画はボランティアサークル「Refree」の学生からの提案によるもので、光ヶ丘商店会と、柏市内でコミュニケーション力向上のための諸活動を展開しているサークル「あそび合い研究会あそベンチャーズ柏」との連携のもと、半年以上前から週一回の頻度で検討を重ねられてきました。

50名の募集定員で企画されていましたが、告知からわずか3日目にして80名を超える申込みが殺到したため、少し定員枠を広げることになりました。当日は63名の子ども達が参加され、会場となったReitaku Student Plaza ”はなみずき”内は、大勢の子ども達の活気で満ち溢れました。

 

 

様々な推理が飛び交います

「光ヶ丘ちびっこ探偵団」になることへの数々の訓練を行っているところに、「お店で何かが盗まれた!!」と、商店会の方が飛び込んできます。そこで、急遽子ども達が探偵団を結成し、街に繰り出して各商店にちりばめられたヒントを見つけ、謎解きをしながら犯人を探すというシナリオです。

訓練の内容は、昨年の忍者イベントの時に演出された「NPO法人アフタフ・バーバン」の協力により、事前に練習しながら作り上げたもので、“素早い判断力”、“ヒントを聞き出す力”、”推理する力”などを養う訓練(レクリエーション)を行いました。子ども達は一生懸命になって取り組みました。

 

 

お肉屋さんで聴きとり調査中です

その後は、グループで光ヶ丘商店会の各店舗を廻りながら、商店主への聞き込み調査となりました。商店会の方々も協力して演出していただき、手がかりとなる犯人像を子ども達に伝えます。

また、街のいたるところに”なぞなぞ”が書かれた用紙が貼られ、子ども達はそれを見つけると立ち止まっては急いで謎の解明に頭を悩ませ、無我夢中になっていました。最後は無事に犯人像を割り出し、一件落着となりました。

最後は子ども達全員に、光ヶ丘商店会の笠原理事長より、光ヶ丘ちびっこ探偵団の「認定証」が授与されました。

 

 

参加した子ども達からは、「犯人を見つけられてよかった」、「とても楽しかった」、「また参加したい」といった声も多くあり、光ヶ丘地域連携事業として大成功の企画となりました。また、学生スタッフにとっても企画から演出・脚本・演劇まで、初めての経験ばかりで、苦労もありましたが、よき社会経験の場となりました。

「犯人はお前だ!!」


以下は、「光ヶ丘ちびっこ探偵団」の実施運営を担当された学生スタッフと、光ヶ丘商店会の方からのレポートを紹介します。

 

--------------------------------------------------

レクの進行をする藤田さん

「光ヶ丘ちびっ子探偵団」で、私は子ども同士が打ち解けるためのステップとして、最初のレクリエーションの司会を担当しました。当日は、子ども達の緊張した姿や不安な顔を見て、上手にできるのかとても緊張しました。でも、緊張で包まれた雰囲気を変えるためには、まず私自身が楽しむことが大事だと言い聞かせて、スイッチを切り替えることにしました。

 

すると、子ども達も段々と笑顔になっていき、とても楽しくレクリエーションを行うことができました。今回のイベントで、自ら楽しむということの大切さを改めて知ることができました。

そして、子ども達と一緒に「ちびっ子探偵団」の一員として街に出たとき、みんなが本気で「絶対に犯人を捕まえるぞ!」といったキラキラした表情でしたので、圧倒されました。でも私も童心にかえって、子ども達と一緒に犯人の手がかりを探すのに夢中になりました。このイベントは子どもだけでなく、大人も楽しめるイベントだったと思います。

また、このイベントを開催して良かったと思うことは、子ども達が光ヶ丘商店会ですれ違う人や、お店の人に"あいさつ"できる環境ができたことです。このイベントを通して、"おはよう"、"こんにちは"、"ありがとう"など、いつでも"あいさつ”をする習慣がついてくれていたら嬉しいです。このイベントに携わり、とても良かったと思いました。

国際交流・国際協力専攻2年 藤田麻奈美

昨年の「忍者まちをはしる」に続き、今年は「光ヶ丘ちびっこ探偵団」を開催しました。昨年との大きな違いは、関係のNPO法人に企画・運営を委託しなかったことでした。つまり、全て自分たちの手で行わなければいけなかったということでした。今年度のイベントの中で一番といっても過言ではない程、企画することの苦労があったと思います。

子ども達に対応してくださる商店会の方

とにかく企画が実現できたのは、共に考えてくれた学生たちと、楽しみに待っていてくれるお店の方々のおかげでした。各お店も、忙しい時間を割いてまで対応していただいたり、お菓子を配ってくれたりしていただきました。また、探偵になりきっている子ども達に全力で対応してくれている姿を見て、このイベントをやって本当に良かったと思いました。にくい演出を繰り出してくれるお店の方々、そしてこの地で学ぶ学生達と共に、これからも一層この地域を元気にしていこうという気持ちを新たにした機会となりました。

協同組合光ヶ丘商店会 大橋 惇一