第5回高校教員のための道徳教育講座を開催
2017.9.7

  この講座は、千葉県立高等学校における「道徳の時間」の必修化に伴い、平成24年度に、高等学校が主催する道徳教育に関する研修会へ講師を派遣し、参加者からの「道徳とは何か」「どのように教えたら良いのか」という疑問に応えるため、平成25年度から毎年本学主催で開催しており、第5回目となる今回は8月24日(木)に開催した。

 

  今回の講座は「『道徳』の教科化と道徳授業への提案」をメインテーマとし、本学外国語学部の川久保剛准教授、千葉県立浦安高等学校の岸 幸男教諭、茨城県立高等学校の渡邊哲郎教諭の協力を得て開催した。

川久保剛准教授は、中学校学習指導要領道徳編の項目C「主として集団や社会との関わりに関すること」の中には、「家族の一員としての自覚」、「学級や学校の一員としての自覚」、「地域社会の一員としての自覚」、「日本人としての自覚」などというように「自覚」という表現が頻出し、強調されているが、この「自覚」とは、一体どのような自己のありようを意味しているのか、「自意識」との対比において、「自覚」という概念について説明され、内容項目Cの全体を貫く考え方について明らかにすることができるものと思われると講義された。

 
 岸 幸男教諭は、県立浦安高等学校が平成28年度に「特色ある道徳教育推進校」として公開授業を行った際に使用した高等学校道徳読み物教材集「明日への扉」を生徒の実態に合わせてどのように指導案を工夫したか、授業での生徒の取り組みの様子などについて報告された。

 

 


 
 渡邊哲郎教諭は、茨城県において平成19年度から第1学年に実施されている「道徳」と平成28年度から第2学年に実施されている「道徳プラス」について説明され、その上で県立緑岡高等学校における「道徳」や「道徳プラス」が普段の授業やHRにどのような影響を与えているか、また、道徳教育の課題である評価などについて報告された。

 

 

  受講者からは「道徳教材の活用のしかた」「生徒の実態に応じた授業の進め方」など各校の取り組みは大変に参考となったなど多数のご意見をいただくことができたが、教員の道徳教育に対する認識や自覚がない、生徒の学力や規範意識に応じてどのように展開していくのか、評価の方法をどのようにしていくかなどの意見もあった。

  各講師の講演のあとに参加者が6グループに別れてグループ別懇談を行った。
  懇談の時間は短時間であったが、各校の道徳教育の現状や課題等および各講師の講演内容などについて話し合いが行われた。
 「『道徳』の教科化と道徳授業への提案」のテーマ行われた今回の講座では、受講者はそれぞれに熱心に聴講、グループ別懇談を行い、満足した雰囲気の中で閉会した。