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2018.09.07|最終更新日:2020.07.24|

韓国の国際学会で麗澤教育の理念と実践を紹介 -学長スモールトークより-

韓国のKorea Foundation for Cultures and Ethics所長のLee Yong Tae博士からご招待いただき、安東で開催された「 21世紀人間の価値フォーラム2018」に参加した。私が参加したセッションは「人格教育を行う効果的な方法」と題され、それぞれの教育機関でどのような理念に基づき、実際にどのような人格教育を展開しているかを発表するものだった。

私たちのセッションはすべて英語で行われ、モデレーターは前教育省大臣のMoon, Yong-in氏、発表者は私と、 Lee所長、 Doug Karr氏(President & CEO, Character. org) そしてCatherine Darnell氏 (Research Fellow, the Jubilee Center for Character and Virtues, Univ. of Birmingham)の4人であり、それぞれの発表と質疑応答を含めて3時間に及ぶものだった。

第一部は人格教育の理念であったので、安東が儒教文化の故郷であることから、私は創立者廣池千九郎の教育観を「大学の道は明徳を明らかにするにあり」、「天爵修めて人爵これに従う」、「出藍の教育」、「大義名分の教育」などの儒教的理念で説明した。それとともに歴史的事実として、1936年に孔子と顔回の子孫である孔昭潤氏と顔振鴻氏の一行が創立者の招待をうけ、本学の前身である道徳科学専攻塾を訪問したこと、2008年には孔子77代直系の子孫の故孔徳成氏に本学が名誉博士号を授与したことも紹介した。

第二部の本学の道徳教育の実践では、①教育環境として「仁草木に及ぶ」というコンセプトに基づくキャンパス・デザイン、②組織的対応として、企業倫理研究センター、道徳科学教育センター、学校教育研究科道徳教育専攻の大学院、③カリキュラムとして全学共通必須科目の「道徳科学」、経済学部の「道経一体コース」、両学部共通のPBL形式の「麗澤・地域連携実習」、学生たちのボランティア活動など、④海外の高等教育機関(米国ボストン大学、ミズーリ大学セントルイス校、英国バーミング大学、ベトナムのホーチミン市国家大学など)との学術的・教育的コラボレーションについて紹介した。

フロアーからも好意的なコメントや積極的な質疑応答があり、有意義な国際会議であった。

オープニング・セレモニー

セッションの登壇者