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2019.03.13|最終更新日:2021.11.24|

【卒業生の活躍】青年海外協力隊でアフリカ派遣!
2018年度卒業生 櫛山さんから現地報告Vol.5

こんにちは!

外国語学部 国際交流・国際協力専攻(以下・IEC専攻) 2018年度卒業生の櫛山です。

個人的なことですが、3月に入りいろんなことを思い出しました。

1つ目は、2011年3月11日に起きた東日本大震災から8年が経過したことです。

当時は中学卒業を控えていたのですが、突然の大地震に怯えながらどうにか安全を確保することに徹したり、ニュースを見て東北地方の被害状況を知って愕然としたりと、これからどうなるんだろうと不安が募るばかりでした。

実は、外国語学科 国際交流・国際協力(IEC)専攻に入った理由はこの震災も関係しています。東北へボランティア活動をしに赴く人々を見て、「自分も困っている人達の力になりたい」とよく考えていたものでした。加えて英語が得意科目だったこともあり、高校の先生の紹介で麗澤大学への進学を決めました。今となっては、この選択は自分の人生に大きく影響しているものだったなと感じています。

2つ目は、母校である麗澤大学から去年(2018年3月)卒業したことです。

学生主体で始めたネパールや秋田県でのボランティア活動、サークル活動やiLoungeでのStudent Assistantとしての働き、友人や先輩後輩と過ごした時間など全部が良き思い出となっています。

この3月で後輩が卒業します。皆がそれぞれの進路で活躍することを祈念します。

ご卒業おめでとうございます。

さて、前置きが長くなってしまいました!今回は青年海外協力隊の派遣前訓練について書きたいと思います。

まず、青年海外協力隊に合格すると、職種別に「技術補完研修」が実施されます。これは、各職種で必要だと思われる知識・技術を短期間で学び習得することを目的としています。私の場合、コミュニティ開発という職種の技術補完研修で問題分析手法や戦後復興に大きく貢献した生活改良普及員について学んだり、ワークショップを通じて異文化衝突に直面した際の対応や交渉術などをJICA市ヶ谷にて受講しました。また、バイクを任地で使用する予定の隊員は別の日程でバイク研修にも参加します。

コミュニティ開発技術補完研修

この技術補完研修や提出書類・課題を無事に提出することで、今度は「派遣前訓練」を受ける資格が与えられます。

この派遣前訓練は、簡単に言うと語学訓練です。任国で使われる言語を学びつつ、同じ国に派遣される予定の人達(=候補生)や同期と切磋琢磨していくものになります。

この訓練は長野県駒ケ根市と福島県二本松市の2つの訓練所に分かれて70日間行われます。私含めウガンダ派遣の隊員・候補生は二本松での訓練になります。

二本松訓練所での訓練言語は、英語・フランス語・ポルトガル語・タイ語・マレー語・インドネシア語・モンゴル語・テトゥン語・クメール語・ラオス語・ミャンマー語・中国語・アラビア語・スワヒリ語などです。

英語クラスは高等教育までの学びもあって、"Home Class"と"Technical Class"の2パターンを受講します。

Home Classでは基本的な日常会話を、Technical Classでは英語を用いて自分の職種・要請内容を基にワークショップを作り、それを他の候補生を対象に行います。非英語クラスは語学力を高めるため、Home Classのみの受講となります。

Home Classのメンバー

また、語学以外にも安全対策や健康管理、異文化交流入門など講座を通じて学びます。語学について、学生生活と同じように中間試験と期末試験が実施されます。ここで最低基準の点数以上を取れれば、無事に任国に派遣されることとなります。残念ながら落ちてしまう方も稀にいますが、落ちた場合は候補生という立場からまたチャンスを与えられます。諦めたくない人は、もう一度70日間の訓練を受けて、合格を目指します。

スケジュールについてですが、1週間のうち6日間(月~土)は訓練とし、日曜を休日としています。なので、息詰まったりしてリフレッシュしたい人は土曜の夜に飲み会をしたり、日曜に近くまで出かけたりします。

訓練日は、朝6時半から始まる朝の集い(連絡、運動)を経て朝食を取り、昼食をはさみつつ夕方まで語学、その後は講座を受けて夕食の時間となり、自由時間となります。

二本松訓練所 昼食(ビビンバ丼)

気になる訓練の費用ですが、実質タダになります。入所・退所時の住まいから訓練所までの交通費、訓練所での食費や洗濯代などはJICAが担当します。飲み物や外食時などは自己負担となりますが、それ以外は一切かかりません。本当にありがたいことです。

そのような環境で派遣を目指して訓練を乗り切り、いま私はウガンダにいます。70日間は短いものの、良き仲間と出会えた充実した期間となりました。

修了式 コミュニティ開発隊員集合写真

今回はここまでです!次回は退所後から派遣に至るまでの流れについて書きたいと思います。

それでは。

櫛山さんの現地報告記事一覧

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※新型コロナウイルス感染症の影響で、最後のレポートは2019年10月までとなります。